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ニガテ克服はやめた。

小さい頃から、わたしには”ニガテ”が多かった。

野菜、魚、暗い場所、狭い場所、先端、高所、大きい音、光、大人、子ども、本、勉強、運動…

出したらキリがないくらい。

だから、ニガテ克服を頑張って、
野菜も、子どもも、大人も、勉強も、大好きになって
自分の世界をいっぱいに広げた。

だけど、世界が小さくなったこともあった。

「わたし。〇〇ニガテなんです。」
と言いたくないプライドが、わたしにはあった。

できない→ 嫌われる→ 悪い

とおもってたから。


特に、人の評価にはとても反応して、

「あの人は〇〇がいい。」

「あの人は〇〇がだめ。」

を聞くたびに、
「自分も直さないと。できるようにならないと。」
と思って、頑張った。

そうするうちに、自分にはたくさんの制限ができて
なんにも楽しめなくなった。

常にできない自分を評価して、気を張らないといけないし
「怖い」と思うことにさえも、NOを出せなくなった。

いつも、完璧だけを正解として、
自分にも、人にも求めてた。

だから、ニガテ克服をやめた。

ニガテの気持ちも、たいせつにする。
「怖い」と思うものには、無理に向き合わくていい。

自分を磨いているつもりで、
自分を大切にできていなかったことに気づいた。


ここからは、余談。

最近、ニガテを伝えることを始めた。

周りのちょっとした気遣いに、
涙が出そうなほど感動する。

洗い終わったお箸の先端が、
わたしに向かないようにしてくれたり。

部屋の照明を少し落としてくれたり。


助けられることが多くて、
ありがとう。と心から思う。

なによりも。
わたしの気持ちを大切にしてくれたことが本当に嬉しい。

いつも、本当に助けられています。
ありがとう。





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