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お金をじゃんじゃん落としてく選手達

今、日本のラグビー界はシーズンオフで、少しですがトンガ人選手達がトンガに帰省しています

私も旦那がオフの時はだいたいトンガに一緒に行ってたので、ここに住む前は9回くらいトンガに来てました

そして、会う人会う人にお金を渡していくんです
だいたい50パアンガ(3000円位)
仲良しだと100パアンガ(6000円位)
お世話になってる先輩、濃い親戚は200パアンガ(12000円位)

別に額は決まってはないけれど、だいたいこのくらいを渡しているイメージですね

それを知り合いに会う度に渡して行くので
ものすごい額になるんです

初めてトンガに行った時は本当にびっくりしました
お金がいくらあっても足りないじゃん!と何度言ったことか…



ところが
今トンガに住んでみて
その行動の意味がわかった気がします


彼らは、自分がお金持ちになって家族を助けてあげる為に
小さい頃からラグビーを頑張り
ラグビーが名門の高校へ進学し
日本からスカウトされる事を目標に
全てをかけて生きてきたんですね


そして、念願のラグビー来日が決まり
家族や親戚、友達や同級生、同町の人々、
みんなからの期待を一気に背負って
日本に来ているんです

トンガのみんなは
「日本に行ったらお金持ちになれる」
と信じて小さい頃からラグビー一筋で頑張っているので
トンガに来たらその期待を裏切らないように羽振りを利かせているんですね

そしてお金を受け取った人は、
「やっぱさすが日本に行ってるだけあるなぁ」
と思うのです

そう思われたいし
そう思わせるし
そう思ってくれます

大学生時代なんてお小遣いしかもらっていないのに、トンガの人はそんな事は知りません
日本に行ったら=お金持ち
と思っているので、その気持ちに応えたいのです

そしてもちろんそれは、礼儀だったり文化だったりするのですが
それ以上に彼らは心からお金をあげたいと思って渡しているんです
凄いですよね〜


日本だったら、目上の人にお金を渡すなんて、逆に失礼になっちゃいますけどね

真逆の文化ですね!



そして、今まであげる側だったのが
トンガに住んで、もらう側になりました


そして思うことはただ一つ



めちゃくちゃ嬉しい!






やっとトンガ人側になれました。爆

凄いですね、日本で頑張ってるトンガ人は。
尊敬しますし、感謝してます

今までこっち側の気持ち知らなかったので
なんでこんなに人にお金をあげるんだ…
とか
どんだけお金欲しいのよ…
とか思ってました

ごめんなさい…




トンガにはトンガの文化があって
それは小さい頃からしっかり見て学んできて
彼らにとっては意味のある行動だった事を
学びました


そんな彼らの帰省でした

また今シーズンも頑張ってください!
応援してます。


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