シーレ布施

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一生勘違いで生きていく

こんにちは、詩人のシーレ布施です。 詩人をやっているとごくたまに 「どうして詩人に?」と聞かれます。 その理由については、ぜひ情熱大陸か、 プロフェッショナルなんかに出演したときにでも 答えたいのですが、特に声がかからなさそうなので(逆になぜかかると思っているのか?) noteに書こうかなと思います。 私が自分の文章が案外イケてるんじゃないかと思ったのは18年前の春、保育園の卒園式のことでした。その時のことは、今でもよく覚えています。 当時を回想して呟いたツイートがあるので

    • 布施ちゃん日記 La Vague 合評・朗読会の思い出

      こんにちは、シーレ布施です。 La Vagueの合評・朗読会の思い出を 忘れてしまったらもったいないから書こうと思い、筆を持ちました。 名づけて、「布施ちゃん日記」です。 「布施ちゃんの日記」にするか、本当にすごく悩みましたが、今回は「布施ちゃん日記」にしときます。 夜行バス、トラックとぶつかるの巻 最悪の出だしです。 こんなに可哀想なスタートを切ったのは 人生ではじめてかもしれません。 前日に乗り込んだバスが、京都付近で サービスエリアを入ろうとしたところ 、トラックと

      • 波打ち際で死ぬ子供

        堤防で震える少女と 充電切れのスマホ パパが殴るの、と 水っぽい瞳、渦巻く まだ華奢な背中 私の上着を着ようともしない 17歳の強情さが香る 海の音が止み、そこで爪を噛んでいた 暖かい場所を探して ふたりで小さな町を歩いた 汽車と信号もまだ眠る時間に 鼻をすすって、手のひらが冷えた あのね、わたしね、 本当は貴方のおかあさんなの、と 彼女の透けた目を見て でたらめを言った自分におどろく おかあさんという響きは 腹の底へと這い、私の喉元の熱とな

      一生勘違いで生きていく