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なぜか似ているこの2作品

まったくジャンルが違うのになぜか通じるものがある…というか妙に似ている本ってありませんか?私は時折
「これとあれってなんか似てなくない?」
と感じてしまうことがあるんです。今回紹介した本はいずれも人気があるものなので…気を悪くされた方がいたらごめんなさい。あくまでも私個人の感覚なのです。


ハリー・ポッターvs忍たま乱太郎

1. 特殊な学校が舞台

ハリーが通うのはホグワーツ魔法魔術学校、乱太郎が通うのは忍術学園。ともに魔法使いになるため、忍者になるための特別な学校でおまけに全寮制。乱太郎はまあ、ドタバタコメディだけどハリーは一応ファンタジーの枠に入るのかと思う。ただ人に読手はSFとかホラーに分類する人もいるけれど…私は本質的にはハリーは学園ドラマじゃないかと思っている。ボーディングスクールの1学年ごとに1つの物語が展開され、7年=7作で終了する。

2. 主人公がメガネをかけている

子ども向けの童話や漫画などにしばしばメガネをかけた子が登場する。ただメガネをかけてる子が主役にはあまりなっていない。メガネは真面目、ガリ勉、運動音痴などの勝手なイメージがつきまとう。どちらかというとメガネの子は主人公にアドバイスをしたりする役柄が多く、主人公になることは珍しい気がする。

3. 主人公はいつも親友二人と一緒にいる

ハリーにはロンとハーマイオニー、乱太郎にはきり丸としんべヱと行動を共にする。3人組は学園ドラマなどではよくあるパターン。

4. 二人の親友はとても個性的なのに、主人公はこれといった特徴がない

この二つの物語の最も似ているところは、ここではないかと思う。きり丸はお金に目がなく、アルバイトに明け暮れ小銭を蓄える。しんべヱはちょっぴり怠け者でのんびりしていて食いしん坊。それに比べて乱太郎は真面目ないい子で足が速いことくらいで特徴がみられない。
ハリーのほうも学業だけでなくピンチの際にも機転の利く頭の良いハーマイオニーと優秀なお兄さん達に囲まれいつもコンプレックスを抱えているロンと比較してもハリーの特徴はあまりない。尤もハリーは伝説の子どもで何もしなくても注目される存在ではあるが、傍にいる二人と比べると個性に乏しい。

ムーミンvs天才バカボン

1. 登場人物に名前がない

ムーミンの主役の男の子の名前はムーミンだけど、パパやママもムーミン。これは名前ではなくその生物の名称、つまりイヌとかサルとかヒトみたいな種族名のようだ。ヘムレン、スニフ、ミムラ、フィリフヨンカ、スノークなどもその生物の名前を表す種族名のようだ。

これはポケモンにも通じることでピカチューとかゼニガメはその生物の名前で、個体の名前ではない。だからアニメで「行け!ピカチュー」と言ってるのは「行け!イヌ」と言っているようなもので、へんだなぁと常々思っていた。だから私はポケモンのゲームをやるときは自分のチコリータに「なめくじ」という名前をちゃんと付けてあげました。すみません、脇道にそれました。

ミイはチビという意味だしフローレンはお嬢さんの意味なので名前とはいいがたい。唯一名前らしきものがあるのはスナフキンくらいだ。

一方バカボンのほうもバカボンとはじめちゃん以外はおまわりさんとかレレレのおじさんなど名前とは言えない呼び名で呼ばれている。パパとママもバカボンパパ、バカボンママとまるで幼稚園の父母会。これはムーミンパパ、ムーミンママにも通じる。

詰まる所トーベ・ヤンソンさんも赤塚先生も名前なんてどうでもいいと思っているのかもしれない。

2. 主人公よりもパパが目立っている

バカボンは一応バカボンという男の子が主役で、ムーミンもムーミンと言う男の子が主役のはずである…けれどもどちらもパパが目立っていてまるでパパが主人公のようだ。バカボンなどは事実上パパが主役なんじゃないか?

3. パパは結構いいことを言う

ムーミンパパはよくうんちくを語るが、バカボンパパも普段ははっちゃけているけどたまにいいことを言う。今ここで例をあげようと思ったが具体的に思い出せない。ただバカボンパパが何気に言った一言に「いいこと言うじゃん」と思わされたことが度々あった。
二人のパパは良く言えば共に少年の心を持っているのだろう。

おわりに

ファンの多い作品群なので、中には気を悪くされる方もいるかもしれませんが、私は前々からムーミンとバカボンってなんか似てるなと思ってました。ムーミンパパはいかにもいいことを言いますが、バカボンパパの言うことも何気に深い。せっかくなのでいずれ原作を読んでみてちゃんと深いいことばをピックアップしたいと思います。今回はこのへんで。

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