3月11日で「東日本大震災」から13年(第六回)ー東日本大震災・原子力災害伝承館ー

今年2024年3月11日で、東日本大震災から13年を迎えます。今回は、震災遺構「東日本大震災・原子力災害伝承館」を紹介します。

東日本大震災・原子力災害伝承館は、2020年9月20日に開館した福島県双葉町の博物館・情報発信施設です。東日本大震災と津波に伴う原子力災害(福島第一原子力発電所事故)を後世に伝えることを目的としています。

東日本大震災と津波により、福島第一原子力発電所で深刻な原子力事故が発生しました。この事故は、1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故以来、最も深刻なものであり、国際原子力事象評価尺度(INES)では最初はレベル5に分類されましたが、のちに最高レベル7に引き上げられました。この事故はチェルノブイリ原発事故とともに、INESのレベル7に分類された唯一の事故です。事故の影響は警戒区域外でも広がり、放射性物質漏れによる汚染が発生し、原発の稼働に疑問を持つ人が増えました。さらに、国内での電力危機が発生し、日本全国に大きな混乱と被害をもたらしました。

2015年3月に、国際産学連携拠点に関する検討会が東日本大震災・福島第一原発事故に関する情報の発信拠点を検討し、国がその推進を示しました。これに応じて、2015年4月には東日本大震災・原子力災害アーカイブ拠点施設有識者会議が設置され、2015年9月には報告書が提出されました。2016年5月には検討会議が設置され、2017年3月に基本構想がまとめられました。
2018~2019年ごろから工事が開始され、2020年年半ばに竣工しました。2019年9月2日には名称を「東日本大震災・原子力災害伝承館」とすることが決定され、2020年9月20日に開館しました。開館費用は約53億円で、国が全額負担しました。

東日本大震災・原子力災害伝承館:
https://www.fipo.or.jp/lore/
※Wikipedia参考

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