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狗尾草


狗尾草 (エノコログサ)



イネ科、エノコログサ属の一年生草本


ユーラシア大陸を原産とする植物であるが
日本へは縄文時代前期には渡来している。



犬(狗)の尾の様にフサフサとしているのと
クルンとしている為この名前がついている。
犬にとってはこれの葉は好んで食べる植物の
ひとつ。犬が食べる葉っぱはイネ科のものに
限られておりカラスムギ、スズメノテッポウ
も同じイネ科の植物として犬が好んで喰む。
これは犬が普段のご飯とは違う葉の青臭い味
が好きという嗜好の世界とも言える。なので
これに貪りついているときは飼い主は見守り
好きなだけ食べんしゃいと食べさせたら良い
とされる。肝臓や腎臓など含め内臓器官への
サポート剤の役割もするというのだがここを
ちゃんと説明している文献は結構、少ない。
これを食べてるのを途中で飼主が止めると
ストレスにもなるので、ここは好きにさせて
あげよう。



かたや、エノコログサは猫にとっての格好の
遊び道具にもなる。別名ではネコジャラシと
呼ばれる所以である。フサフサの毛が生えて
いるその姿には、彼らに備わっている狩猟の
本能を強く刺激するのだ。だからただ左右に
振るだけでなく、物陰から出てきた風を装い
猫が耳をピンと立てるのと一旦集中の視線と
を裏切って、別のところに出現させてやって
更にハンター魂に火を点けてあげよう。

我々の子供も仔犬も、仔猫も、何かが出来る
瞬間というものは、自分自身の壁を突破する
キッカケにもなるし、自信や達成感など大切
な精神を持たせる。生物にとっての生きがい
とは、日々のモチベーションを保つために
イベント的なことは多い方が良いのである。
ただ、エノコログサは猫が押さえ噛んだ状態
で引っこ抜くとバラバラになってしまうけど
ゲーム終了が猫にも分かるので良い。


一般の猫用に市販される玩具のネコジャラシ
は意外と頑丈で、猫が噛んだ状態なのにそれ
を無理矢理に引っ張ると歯が痛む場面もある。
これは猫カフェのオーナーからの話であって
エノコログサなら、その心配もないのである。



我々、人にとって大切な家族である犬や猫、
そんな彼らとの絆を結んでくれる大切な植物
のひとつなのである。



和名 狗尾草 (エノコログサ)
洋名 フォックス テイル グラス
   (FOX TAIL GRASS)
   グリーン ブリストルグラス
   (GREEN BRISTLEGRASS)
学名 セタリア ヴィリディス
   (SETARIA VIRIDIS)
分類 イネ目、イネ科、エノコログサ属
種類 一年生草本
草丈 10〜100cm
開花 春〜秋
花色 緑
原産 ユーラシア大陸
渡来 縄文時代前期
言葉 遊び
   愛嬌
撮影 大阪中之島、奈良山辺の道


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