見出し画像

祇園祭、天神祭に飾られる花


檜扇 (ヒオウギ)


キジカクシ目、アヤメ科、アヤメ属、


多年生植物


本州、四国、九州の地域の山間部に自生する
もので、六枚花弁のその花は、黄、橙、赤の
混色に彩られたとても美しい花である。


派手なこの花は特に関西にて人気があるもので
切花などで流通する他には、大阪では天神祭に
京都では祇園祭の期間中には、床の間や玄関に
魔除け、厄除け、としてこの花を飾るものと
されてきた。


では、なんでこのヒオウギという植物がこんな
重要な役割を担ってきたのかというと花でなく
葉にその理由がある。このヒオウギは扇状の葉
を持つことからヒオウギ (檜扇)と名がつく。


京都で行われる『祇園祭』は、疫病が大流行
した869年6月7日 に始まり、 災厄除去を
祈る事を目的として執り行われた 祇園御霊会
(ギオンゴリョウエ) である。古代の言い伝え
には、このヒオウギで悪霊を退散したとされ
魔除け、厄除けの花とし飾られる様になった
ものなのである。


片や大阪の『天神祭』とは、菅原道真公の御霊
を鎮める為に天満宮御鎮座が鎮座された翌々年
の951年(天暦5年)より始まった、社頭の
浜から神鉾を流して、流れついた場所に斎場を
設け『禊』(ミソギ)を執り行なう『神鉾神事』
が起源とされている。ヒオウギはこの神事の中
禊祓い(ミソギバライ)を目的として飾られる
に至ったものである。


日本三大祭とは祇園祭(京都・祇園)、天神祭
(大阪・天満宮)、神田祭(東京・神田明神)
であるが、その内の近畿での二つの祭に於いて
ヒオウギは重要な役割を担っている。東京の
神田祭に於いては、その役割は担っていない。







和名 檜扇 (ヒオウギ)
   烏扇 (カラスオウギ)
洋名 レオパルド フラワー
   (LEOPARD FLOWER)
学名 アイリス ドメスティカ
   (IRIS DOMESTICA)
分類 キジカクシ目、アヤメ科、アヤメ属、
   ヒオウギ種
種類 多年生植物
草丈 50〜100cm
開花 夏
花色 混色(橙、黄、赤)
花径 4〜5cm
原産 日本(北海道以外)
言葉 個性美
   誠意
撮影 家の近所の玄関先(大阪市淀川区)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

#檜扇
#ヒオウギ
#烏扇
#カラスオウギ
#レオパルドフラワー
#LEOPARDFLOWER
#アイリスドメスティカ
#IRISDOMESTIC
#祇園祭
#天神祭
#日本三大祭
#厄除け
#魔除け
#禊祓い

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?