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薄羽黄蜻蛉



薄羽黄蜻蛉 (ウスバキトンボ)



その時、カメラは見た!




後頭部がないどころか、中身もほぼない状態で
すっからかんなのである。






他の飛翔昆虫を捕獲する為にそれらより
速く飛ぶ為に、余分なものを削って削って
削ってと、それがこの頭部の軽量化の構造
なのである。



空中戦に於いてスピードとキャッチングの
スキルを実現する為に視認性を高めた大型
複眼型のドームレーダー装置完備、素材は
極限まで薄肉化を図りながらも高速飛行に
耐えうる為のキャノピー構造、獲物の速度に
合わせ飛行速度と多毛の空中捕獲用網となる
脚のフォーメーションなどの演算処理などを
的確に行うCPUは小型軽量で飛行の妨げに
ならないもの。ボディも羽もその全てが高速
飛行に耐えうる頑丈さと軽量スペックを実現。


これら、虫のスペックやメカニズムこそに
男性が魅了されるのは、それが優れるが故
生き延びてきた我々が理解しうる最終形態
であるからである。幾つもの試作品された
命達は、弱点があるから生き残れずに淘汰
されていった。視認、分析しうる今のこれ
こそが答えなのである。





奈良県の天理駅の周辺にて撮影。

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