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日本最古の歴史書である古事記にもこの藤
の記述は多岐に渡り残されており、その蔓
が衣類を含めた色んなものに活用されてた
事が窺い知れる。


藤の木が多く育つ山は、荒れた山と見なす
考え方もある。これは藤が蔓性植物であり
他の巨木などにその蔓を絡めて勢力拡大を
計る樹木である事からくるもの。


この藤の花言葉が、女性の生き様や恋愛感
のそれを現したものが多いのは、他の樹木
に寄り添う様に、育っていくその姿を女性
の姿に重ねた言葉なのであろう。


むしろ主体の樹木より、それにしがみつき
育ってきた藤の方が主役の座を奪った姿を
目にする事も少なくはない。


無花果 (イチジク)が『絞め殺しの木』と
呼ばれ、巻きついた樹木の命を奪う姿とは
違い藤はあくまでも共存スタイルな事から
『決して離れない』の言葉は正しいのかも
知れない。


鬼滅の刃シリーズの中で、藤には魔除など
邪悪を打ち破る象徴の樹木と描かれる場面
があるのだが、これは藤の生花の放つ良い
香りのことを意味する。


怨霊退散、厄除、魔除などスピリチュアル
スタンダードの植物は、ローズマリー等や
白檀、鬱金、沈香などもそれにあたる。


写真撮影をした藤は、数えきれない花から
その香りを落として私の全身を包み込んで
くれた。身にまとわりついた邪気など総て
消してくれたのかも知れない。


和名 藤 (フジ)
洋名 ウィステリア (WISTERIA)
学名 ウィステリア フロリバンダ
   (WISTERIA FLORIBUNDA)
分類 マメ目、マメ科、フジ属
種類 蔓性多年生植物
草丈 10m
開花 春〜夏
花色 藤、桃、白
花寸 7mm
原産 日本
言葉 歓迎
   恋に酔う
   忠実な
   優しさ
   決して離れない
撮影 北神戸田園スポーツ園

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