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白花洋種朝鮮朝顔


白花洋種朝鮮朝顔
(シロバナヨウシュチョウセンアサガオ)


ナス目、ナス科、チョウセンアサガオ属


木立朝鮮朝顔(エンジェルトランペット)とは
違い、一年生植物であり、地面に這いつくばる
様に横に広がるのを見つけて、自転車を止めて
撮影したもの。


その和名には『アサガオ』と付いているのだが
一般のアサガオがヒルガオ科に属するものだが
こちらはナス科に属する全く別の種類の植物と
なっている。見た目には真っ白なアサガオの様
にも見える為に、この名前が付いているもの。


『洋種』は、外来の植物なのでこれは正しい。
『朝鮮』の名称は、この当時の名称の付け方に
問題があり、外来植物の冠にこれを付けたもの。
この植物は、朝鮮とは何のゆかりもない。


この植物は医療目的で日本に明治時代に渡来、
中に含まれる成分調合で麻酔に使われるもの。
これの毒性はとても強い神経毒であり、全草に
渡り全ての部位に毒成分が含まれているもの。
幻覚症状、意識混濁、意識不明などの後には
呼吸困難、筋肉弛緩によって死に至る。


この植物の外観的な特徴を観察してみよう。
白花をよく見ると、普通の朝顔にはない突起が
見られるのがこれの特徴となる。花は美しくて
普通に猛毒とは誰も思わないものである。



これの実には多くの棘があり、とてもチクチク
していて触れてみるとまあまあ痛い。この種の
大きさは丁度、胡桃(クルミ)程度の大きさで
全方位に棘が密集している。中は四室に分かれ
その中には沢山の種が含まれている。熟したら
このイガイガの実は爆ぜて、種を四方八方へと
ばら撒くものとなる。



これを撮影したのは、京都市東山区の道路脇に
生えていたものである。写真を見てお分かりの
通りその実が爆ぜて散乱している。私がこの実
を持ち帰って植物コレクションに加えない理由
がそこにある。イガイガ姿がとても美しいので
本当は欲しいのだが仕方ない。




和名 白花洋種朝鮮朝顔
   (シロバナヨウシュチョウセンアサガオ)
   朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)
洋名 ジムソン ウィード (JIMSON WEED)
   ダチュラ (DATURA)
学名 ダチュラ ストラモニウム
   (DATURA STRAMONIUM)
分類 ナス目、ナス科、チョウセンアサガオ属、
   シロバナヨウシュチョウセンアサガオ種
種類 多年生植物
   猛毒植物
草丈 30〜150cm
開花 夏〜秋
花色 桃、白、黄、橙
花径 10cm
花長 15〜50cm
毒性 トロパンアルカロイド、スコポラミン、
   ヒヨスチアミン、ピナンアルカロイド
   アトロピン
症状 幻覚症状、意識混濁、意識不明、頻脈、
   筋肉弛緩、錯乱、昏睡、呼吸停止、致死
部位 植物の全てが猛毒
   根、幹、枝、葉、花、実、種
原産 北米
渡来 明治時代(薬用植物として)
言葉 偽りの魅力
   あなたを酔わせる
備考 日本現存の最も危険な猛毒植物のひとつ
   犬猫子供には注意が必要
撮影 京都市東山区福稲柿本町の道路脇

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