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星蜂雀


星蜂雀 (ホシホウジャク)


チョウ目、スズメガ科、ホウジャク属の昆虫
蛾(ガ)に分類される。


色んな花の周りに現れ、ホバリングしながら
花蜜を吸う姿はまるで蜂鳥(ハチドリ)の様に
優雅で美しい。ホバリングの時に6本の脚は
折りたたまれて、ピッタリ身体に格納される。
これも、瞬時の方向転換の際の空気抵抗など
極力軽減させる為のメカニズムとなる。


一定箇所でホバリングしながら、口吻を伸ばし
ツンツンとそれを的確に花の中の蜜源を探って
それを吸う姿である。ハチドリは長細い舌にて
蜜を絡め取り吸うものであるが、スズメガの
仲間であるホウジャクは、その口吻はストロー
状の中空タイプ。子供の時に遊んだ吹き戻しの
様にピロピロと引っ込めたり、伸ばしたりして
蜜を吸うものである。


ホバリングするのに適した流線型の身体の形状
と軽さ、そして、目にも止まらぬ羽の動きにて
空中停止を実現させているのである。羽ばたき
は、1秒間に80回もの羽ばたきをしている事
から、普通に見ていても羽のカタチは視認する
事が困難であり、スマホで撮影するとその羽は
ボヤボヤの残像のみが写るのだが何故か今回、
IPHONEがその静止した羽の瞬間を捉えていて
『やれば出来るんじゃん』と嬉しくなった。


蛾というと夜に街灯に集まる習性のイメージで
『それだけでイヤ』となる方も多いと思うが
これらスズメガの仲間には昼行性のものもいる。


昼間の明るい中で、花から花へと飛び回っての
蜜集めする姿はとても可愛い。忙しなく飛び
回るのは、天敵からの襲撃リスクを減らす為で
これがカマキリなどに捕まっている姿などは
見たことがない。その為の忙しなさと、口吻に
よって、カマキリの鎌の射程距離に入らないで
蜜を吸うスタイルからである。



和名 星蜂雀 (ホシホウジャク)
洋名 ハミングバード ホーク モス
   (HUMMINGBIRD HAWK MOTH)
学名 マクログロッサム フィロスティクタ
   (MACROGLOSSUM PYRRHOSTICTA)
分類 チョウ目、スズメガ科、ホウジャク属
   ホシホウジャク種
種類 スズメガ類
全長 50〜55mm
分布 日本全国
出現 初夏〜晩秋
食性 アベリア、コスモスなどの花蜜(成虫)
   ヘクソカズラ(幼虫)
撮影 六甲高山植物園、薊花





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ダーウィンの名をつけられた花
その花とスズメガの関係を綴った記事となる



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