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優曇華ノ花


優曇華ノ花(ウドンゲノハナ)


三千年に一度だけ咲くと云われている幻の花。


如来様が降臨される時にその花が咲くとされた
伝説の花のことを指す。


昔はこの花が発見されると村人は大騒ぎをして
集会場に集まって緊急会議まで開かれたもの。
そこでどんな事が話されたのかは知らない。


これの正体は、草蜻蛉(クサカゲロウ)の卵。
私の子供時代にこれが建物の壁面にあるのを
見つけた誰かが大騒ぎしていたのを私はこれは
騒ぎ立てるものではなくクサカゲロウの卵だと
説明してその場のどんちゃん騒ぎに水を刺した。


時代は流れ虫の卵と一般に判明して後ですらの
昭和の新聞にも記事になったものなのである。


大体、如来様が降臨する時、こんなちっぽけで
貧弱な花を咲かせて、煌びやかな後光を背中に
背負って降りてくる筈はない訳である。

基本的には、クサカゲロウの卵から孵った幼虫
は、優秀なアブラムシ(アリマキ)ハンター。
だから植物の裏側に卵を産みつけるケースの方
が圧倒的に多いのである。


写真のものは、フェンネルの花柄の下部にある
小さな白いものがその卵であり、写真に撮った
のを見ていて発見したものとなる。

さて、このクサカゲロウの卵、何故ゆえにこの
柄の先端にちょこんとついた形の卵なのかだが
これだけで他の虫に食べられるリスクが大きく
軽減されるからなのである。


観察眼を養って、もっと分かりやすいこの卵の
写真を撮りたくなった私なのであった。



和名 草蜻蛉 (クサカゲロウ)
   臭蜻蛉 (クサカゲロウ)
洋名 グリーン レースウイング
   (GREEN LACEWING)
学名 クリソピダエ
   (CHRYSOPIDAE)
分類 アミメカゲロウ目、クサカゲロウ科
種類 カゲロウ類
全長 10〜30mm
出現 4〜10月
分布 日本全土
撮影 豊島公園の花壇、フェンネルの花柄

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