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廣田神社


廣田神社 (ヒロタジンジャ)

兵庫県西宮市にある廣田神社(広田神社)は
日本最古の国史書「日本書紀」内に記されて
いる兵庫県第一の古社となる。




建国初の海外遠征で大勝利を手にした事より
天照皇大神荒御魂の御神誨により、御凱旋の
帰途に神功皇后により、武庫の地、廣田の国
(芦屋、西宮、尼崎西部)に創建されたのが
廣田神社(旧官幣大社)である。

天皇と、皇室と、国の機関にのみ使用する事
が出来る『菊花紋』がここには使われる。





ここの狛犬はどちらもなんだか穏やかな顔。
というよりひょうきんな顔立ちである。



ここの祭壇幕に使用されるものは朽木紋様で
平安時代に流行したものであり、朽ちた樹木
に浮かび上がる虫喰穴を図案化した、日本の
独特の美学がここに映し出される。


その幕の朽木模様を静寂と捉えたその横の
縦幕には対照的に躍動感を見せるの蝶と燕の
舞う姿となる。昔からあるこれら紋様の中に
日本の美意識の高さを感じさせられる。




この廣田神社境内とそれに面した廣田公園を
含めた総面積は2万平方メートルにあたり、
4月上旬には約2万株の数の小葉ノ三葉躑躅
(コバノミツバツツジ)が辺り一面に咲き誇り
その景観を見る為に沢山の人が訪れる場所。
このコバノミツバツツジは兵庫県天然記念物
とされている。




またこの神社は、阪神タイガースの必勝祈願で
知られている神社でもあり、球団関係者たちが
此処を訪れる。絵馬の種類にもこの廣田神社の
シンボルともなっているコバノミツバツツジの
ものや、社紋、そして阪神タイガースのものが
揃っている。




今年の干支である龍が描かれた大型の絵馬



ここからさほど遠くない距離が灘地区となり
酒造メーカーが、幾つもある場所。それらの
酒樽が置いてある。


日本盛、大関、菊正宗、白鷹、白鹿、そして
阪神タイガースの酒樽がどどんと並ぶ。




ここに並ぶは、主祭神以外の小さな祠(ホコラ)
『摂社』や『末社』と呼ばれるもの。



こちらは結界となる。



御朱印は、通常版と躑躅祭版の両方を頂いた。



昭和の初め頃、この廣田の地を訪れた植物学者の
牧野富太郎博士は、コバノミツバツツジの花見客
のその盛況ぶりの様子を観られ詠じた句があって
それが次の言葉である。

『た々゛三つ葉 千萬人を おびき寄せ』

牧野富太郎(まきのとみたろう 1862~1957)
は日本の植物学の父といわれた事は今となっては
当たり前の事であり、多数の新種の発見や命名も
行った近代植物分類学の権威。この句は昭和初期『三つ葉躑花時、遊覧の盛況を観て』詠じたと
記されてあり、多くの人々が花見に集まった様子
がこの句から偲ばれるものとなっている。



名称 廣田神社
所在 〒662-0867
   兵庫県西宮市大社町7-7
交通 西宮北口 阪急電車
   廣田神社前 阪急バス
祭神 天照大神荒魂
   (撞賢木厳之御魂天疎向津媛命)
社格 式内社(名神大)
   二十二社(下八社)
   旧官幣大社
   別表神社
創建 神功皇后元年(西暦201年)
様式 神明造
札所 神仏霊場巡拝の道第68番(兵庫第3番)
例祭 3月16日

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