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針千本 vs 皮剥





針千本 (ハリセンボン)


フグ目、ハリセンボン科の魚である。


上下一枚ずつの二枚の歯で、海底に住む貝類、
甲殻類、棘皮類、海底の虫類を捕らえて食べる
肉食性の魚類。




大型の天敵に遭遇すると、大量に海水を吸い込み
身体を膨張させる。この際に身体中の棘を全方位
に突き出してやる事で捕食されることを全面的に
妨害、阻止をする。この全身の棘の正体とは鱗が
変化したものとなる。実際には千本には至らず、
平均369本との事で、これを数えた人が実際に
いた事の方に拍手を送りたい。





こんな特性のせいで、この魚は提灯状の剥製での
お土産コーナーや、ビーチ近くのお店とかの天井
に吊るされてたりで、可愛い顔なのに実に可哀想
なお魚なのである。





皮剥 (カワハギ)





フグ目、カワハギ科の魚である。


こちらもハリセンボン同様に食性は似ていて、
鋭い歯で甲殻類、棘皮類、貝類に海底のゴカイ
などを食べる。クラゲも大好物で群れとなって
襲う場面も見られる。




ハリセンボンと違うのはウマヅラのその口から
海水を海底の砂に向け吹き付けて、舞い上がる
砂の中に潜む虫類を食べる捕獲方法。



こちらは食用としても高級な部類に入り、調理
の際には皮が簡単に剥ぐ事ができる事からついた
名前である。調理の際の作業工程が名前について
いるこちらも何とも気の毒としか言いようがない。




正面からの写真を撮りながら、その面白さには
思わず笑みが溢れてしまう。ヒレのカタチから
このカワハギはメス、こうは見えても女の子で
ある。よく見るとお口も少しセクシーに見える。




睨めっこをしたなら、私はハリセンボンよりも
カワハギの方に軍配をあげてしまう。




ニラメッコは、私も小学生低学年の頃にやったが
「だるまさんだるまさん、にらめっこしましょ」
のアレだが何故、だるまさんなのか、である。


だるまさんといえば中国で仏教の修行中に悟りを
開いた僧侶、達磨大師である。何故、そんな偉い
僧侶がこの遊びに使われ続けているのかと言うと
達磨大師は悟りを開くため、何もない壁に向かい
それを見据えて、九年目に悟りの境地に達した。
石の上にも三年、桃栗三年柿八年、などの言葉を
上回る年数であり、面壁九年(メンペキクネン)
の言葉まで生まれた。無我の境地、忍耐の限界、
不動の心得、等の代名詞として、それを称賛して
だるまさんが使われているのである。




このだるまさんの歌の後は地方により違う様であり
「笑うと負けよ、あっぷっぷ」が私の記憶する歌詞であり、この最後の「ぷ」で頬を膨らませてからの膨れっ面でのにらめっこの対決だったと記憶する。


この手の顔対決といえば何故か女性である。この手
の平和的対決というものが、顔コミュニケーション
バトルみたいなもので、前にも『あっかんべー』や
『いーだ!』の対決も女子の変顔の記憶にある。


女性は自分の顔をデコったり、変顔対決をしたり、プリクラも、スノウも、男性でハマっている者など
殆ど見ない。まあ、そんな男のは見たくもないが…


やはり、男女は別の生き物だと思うのである。

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