見出し画像

北山山荘

北山山荘 (キタヤマサンソウ)


西宮にある北山都市緑化植物園。


阪急電車で夙川(シュクガワ)駅を降りた後、
甲山墓園前(カブトヤマボエンマエ)行のバス
に乗り7つ目が柏堂町(カヤンドウチョウ)の
停留所。その前に北山都市緑化植物園がある。
バスは1時間に一本だけなのでその点だけ気を
つければ良い。


この植物園は西宮市が運営して、入場も無料と
市政で賄われている施設ながらも植物園として
ちゃんと成り立っているのが凄いものだと感心
させられてしまうものである。


その植物園の中で、特に立花なのは北山山荘と
いう庭園であり、市内在住の故木村吉太郎氏の
寄贈を受けて、市制60周年を記念して建設。
その建物は京都の北山杉を用いて建設されてて
木造銅板葺平屋建の数寄屋造り。母屋は二室の
広間と立礼席が備わっている。


ここは普段は、茶会・句会などにその場を有料
にて貸し出してくれる施設にもなっている。


庭の奥には寄贈元の奥方である木村富士子夫人
の名にちなんで「夫盡庵:ふじあん」と命名を
された茶室がありとても風情がある。


庭園には四段の滝と灯篭、飛び石、四季を彩る
草木が巧みに配置されててその庭園美は隅々に
配置されている植物の種類の多さと四季により
移り変わる景観美の見事さには心に安らぎさえ
与えてくれるものとなっている。


北山山荘の設計は板垣元彬、施工は中村外二の
手によるものであり、その建築も洗練されてて
その空間の居るだけで贅沢な気持ちに浸れる。

植えられている樹木を問うと、資料となる本
をお持ち頂いた。


植物のひとつひとつが洗練され、計算された
配置となっているのが、ごの図説から読み取る
事ができる。この本を私に持ってこられた女性が
先程の床の間に飾られた活花を手掛けられている。


土日には、抹茶セットが五百円で楽しめる。
見事な庭園を目の前に楽しめるのは贅沢の極み
と言えよう。



今回の和菓子のテーマは、田植えであった。
早苗の可愛さが表現されている。


ここは定期的に訪れたい和の美に溢れる空間。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?