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八重山山法師


八重山山法師 (ヤエヤマヤマボウシ)


ミズキ目、ミズキ科、ミズキ属の植物。


明日は6月15日。その日は山法師の日。
明日に備えて山法師の登板である。


日本にも山法師はあるが、海外産のものも流入、
中国南部からインドシナ半島に自生する種類。


国産のものは総包片(四枚の白花弁に見える)は
その先端部だけ紅く色づくが、海外の八重山種は
全てが真っ白である。先端にやや赤みが残るものも
見られるが、国産のものとは見分けると一目瞭然であるのだが、最も大きな違いを述べると、海外のは
常緑樹であるが、国産のものは落葉樹となる点。
なので身近にある山法師がどちらのものかだけは
知ってあげよう。


三国界隈を走り回りながら、マンションの共用部
にこれが並べて植えられているのを見つけた。
この樹種は10〜15mの高さなので、開花して
いるのもダイナミックである。


ハナミズキと似てるのは目、科、属までは共通
だが、実で異なる。ハナミズキの実は毒性だが、
山法師の実は食用になる。


さて、山法師の名称であるが、これは僧兵である
山法師にその姿が似ているから付いた名である。
僧兵って何?となるだろう。海外のお寺でも外部
干渉を避ける為に自戒組織を編成したのがモンク
と呼ばれる闘う僧侶集団。少林寺もそのひとつ。


日本では平安時代中期から戦国時代にかけて、
武芸の鍛錬の末に戦闘に長けた僧侶がこの山法師
である。京都や奈良の興福寺、東大寺、延暦寺、
園城寺などは戦闘集としての武者が沢山いた訳で
ある。その当時の僧侶の姿を見てみるとしよう。
時代劇ではその姿を一度は見た事があると思う。


虚無僧 (こむそう)
これは尺八を吹きながら、各地を托鉢する修行僧。
この様に顔が隠れるゆえにこれに扮した暗殺者も
いた様である。見分け方は尺八の下手さである。
下手な尺八を吹きながら、こちらへとやってくる
虚無僧を見かけたならば即刻、その場から遠くへ
立ち去ろう。


山伏 (やまぶし)
険しい山の奥にまで入り込んで、過酷な修業に身を投じ悟りを開く為の僧侶である。螺貝(ほらがい)を吹くのはこの修行僧であり、烏天狗はこれらに
嘴と羽をもった妖怪。それに長鼻と芭蕉扇を持てば
天狗となる。螺貝の音がしたらできる限り遠くへと
逃げていこう。それだけの強敵である。


山法師 (やまぼうし)
こちらが今回の主役。この頭部を覆った姿をとっての山法師である。侍の持つ刀類とは違い、山法師はリーチの長い槍や薙刀を武器にした。これは戦闘において有利。相手の足首を切れば勝ったも同然で、戦国時代には悪僧の名称で呼ばれたのは、それだけ手強い敵だったから。山の中でコレに見つかったら
長ものの弱点である、竹林の中へスタコラサッサと逃げ込もう。多く茂った竹林が結界となる。




和名 山法師 (ヤマボウシ)
洋名 ミス サトミ (MISS SATOMI)
学名 コルナス コウサ (CORNUS KOUSA)
品種 八重山山法師 (ヤエヤマヤマボウシ)
分類 ミズキ目、ミズキ科、ミズキ属
種類 落葉高木
草丈 5〜10m
開花 春〜夏
花色 白
花径 3〜5cm
原産 中国、台湾、日本(沖縄のみ)
言葉 友情
撮影 大阪、三国のマンション

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