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いけばな 日本いけばな芸術展 2022



いけばな展


昨年は、関西で行われたいけばな展に足を運んだ
のは、二回だけとなった。

その中でも、公益財団法人日本いけばな芸術協会
主催で行われた『日本いけばな芸術展 2022』
は、協会創立55周年を記念して行われたもので
参加している数は94流派、総勢で600名もの
作品が所狭しと並ぶ大規模展示ともなり、コロナ
真っ只中にも関わらず、もの凄い人だかりの会場
となったのであった。

そんな94流派の中でもいけばな界を代表とする
流派にも格付けが存在し、七大流派、三大流派と
呼ばれている。


池坊、草月流、小原流、未生流、一葉式、流生派、
古流松應会 、とこれらが七大流派となっており、
三大流派は、池坊、草月流、小原流、からなる。

展示会場で、その作品の写真を前にして記念撮影
をしている場面があったなら、十中八九がこれら
七大流派の家元、もしくは次期家元の作品であり
これらの作品は大きくも立派な作品となっている。


流派が大きく有名だから、その作品が凄く良いと
云うものでもない。これより何年か前に展示会で
見たのは四角い硝子の箱の中を扇風機で煽られた
花弁がクルクル回るものもあったりして、それも
新たな花の魅せ方なのかも知れないと思いながら
完全に私の腹には落ちてはいなかった。


流派によっては、剣山の姿を完全に隠す流派あり
私もそちらを支持する。裏方の苦労を見せるのは
美とは違うと私は解釈するからである。

いけばな展は、一般的には会期中は前期と後期に
分かれ、その出展内容がごそっと変わる。本来は
両方共に行って、その両方を楽しむのが良いので
あるが、私もサラリーマンの身なので土日の後期
しか見ることは出来なかった。

古典的な作品もあれば、現代アートの世界もあり
なかなかにイマジネーションを掻き立てられて、
良い刺激となる。昨年のものだが展示内容からの
抜粋したものを掲載しておこう。


壺から無数の唐辛子
蝮蛇草と女郎花
グロリオサ、ピンクッション、アンスリウム、の組合せ
鼠萱、コットンキャンディ
日陰ノ蔓
黒竹
豪華絢爛なる極楽鳥花
バンブーの立体構造に菊花をアレンジ
アナナスのロゼッタ葉を花に見立て大胆な構図
何本もの白樺が垂直に立ち、細かくアレンジ
いけばなと云うよりも、これはアート
水仙の葉に曲線にアレンジさせ、躍動感ある作品
ダイナミックな作品
バンダ、フォックスフェイスの青と黄の対比が面白い
グロリオサとデビルズクロウの魔物コンビが面白い
緑の中に囚われたストレリチア、霞草と八手の組合が良い
ダイナミックで迫力満点の大型の作品
バンブーの花器がまた素敵である


名称 日本いけばな芸術展 2022

会期 2022年10月26日(水)~31日(月)
   前期展 10月26日(水)~28日(金)
   後期展 10月29日(土)~31日(月)

時間 午前10時~午後6時30分(午後7時閉場)

会場 大阪髙島屋 7階グランドホール

主催  公益財団法人 日本いけばな芸術協会

後援  大阪府 大阪市





いけばな展の楽しみ方は、作品を撮影する楽しみ
もだが、厳選された美しき植物が展示される。


野山や植物園とは違う撮影ができるので、二つの
楽しみ方が出来る。年内に二件は予定を組み込み
各流派のプライドを賭けた競演を楽しもうと思う。

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