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紀伊上臈杜鵑草


紀伊上臈杜鵑草
(キイジョウロウホトトギス)


ユリ目、ユリ科、ホトトギス属
多年生草本植物である。


平地などでなく、傾斜する崖などに自生して
その茎は長いものは1m程までに伸び傾斜部
に垂れ、秋に釣鐘型の黄色の花が連らなって
咲くもので、とても鑑賞価値の高い高山植物
のひとつで、『山里の貴婦人』とも呼ばれる。


この植物を特定する大きな特徴として、その
葉の形にある。葉は茎の左右交互に二列並ぶ
ものであるが、この葉の基部は茎を深く咥え
込んだカタチとなり、他のホトトギス類では
この現象は見られない事からこの種類と特定
出来るものとなる。

紀伊上臈杜鵑草(キイジョウロウホトトギス
の名称は、牧野富太郎博士によるものであり
紀伊半島周辺を原産とすること。そして花姿
の気高さから、大奥における最高位の女中の
位である『上臈』を持ってきたものとなる。


花の奥を覗いてみると、杜鵑草(ホトトギス)
の模様が美しく入っているものである。


この花にはその基部に角が何本も生えていて
ここが蜜腺となっている。蜜が欲しいハチ類
は花の奥までズイズイズィーっと入って蜜に
ありつけるのである。蜜を吸った後にハチは
後退りをする形で花から抜け出す。この時に
受粉が確立する。




和名 紀伊上臈杜鵑草
   (キイジョウロウホトトギス)
学名 トリキルティス マクランソプシス
   (TRICYRTIS MACRANTHOPSIS)
分類 ユリ目、ユリ科、ホトトギス属
種類 多年生植物
草丈 50〜100cm
開花 8〜10月
花色 黄
原産 日本
言葉 あなたの声が聞きたくて
撮影 六甲高山植物園

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