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#植物図鑑 『総集編』

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IPHONE片手にフィールドで撮影した色んな植物を掲載。 植物のもつ魅力的なデザインと同時に、その生態も紹介。
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#カメリアジャポニカ

珍奇植物が何故、江戸時代に流行したのか?

珍奇植物が何故、江戸時代に流行したのか?

今もビザールプランツと呼ばれている、珍奇植物
は人気がとてもあり、鉢植されたものの中には
ウン十万円もするものもある。

そんな珍奇植物のブームはタイトルにある通り
江戸時代に日本国内で沸き起こっていること。

下に掲載したのは、金魚葉椿(キンギョバツバキ)

ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属の突然変異種。

その葉の先端が複数に裂けた様な形が泳いでる
金魚のシルエットに見えた為、キンギョバツバキ

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懸裳

懸裳

懸裳 (カケモ)

仏像の裳裾が台座に懸かり垂れ下がるカタチ
を言い表したものが、この懸裳 (カケモ)。

この美しくも波打つ上品な色の花弁を前にして
惚れ惚れとさせられる。

情報もほとんど無い事から世の中に多くは
出回っていない希少品種と思われる椿である。

和名 椿 (ツバキ)
洋名 ジャパニーズ カメリア
   (JAPANESE CAMELLIA)
学名 カメリア ジャポニカ
   (

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風鈴一号

風鈴一号

風鈴一号 (フウリンイチゴウ)

ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属
椿の園芸品種のひとつとなる。

花の形が、その名前のとおり風鈴の
様で、とても可愛らしい椿である。

花が次々と咲く多花性に優れるもので
匂椿として辺りに芳しい香りを漂わせる。

和名 椿 (ツバキ)
洋名 ジャパニーズ カメリア
   (JAPANESE CAMELLIA)
学名 カメリア ジャポニカ
   (CAMELLIA J

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光源氏

光源氏

光源氏
(ヒカルゲンジ)

ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属の園芸品種。
こちらのツバキは江戸時代に関東地方で産出
された古典品種であり、世界各地からも購入
の多い椿の中の名品とされている。

海外で求められる椿(カメリア)のカタチは
花が大きく咲き、ゴージャスに見えるものが
好まれるので、日本の猪口咲や筒咲のものは
あまり好まれない傾向がある。だが、こちら
のヒカルゲンジは西洋カメリアをも凌ぐ魅力

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BONTENBA-TSUBAK

BONTENBA-TSUBAK

梵天葉椿 (ボンテンバツバキ)

京都府立植物園の特設会場で開催されていた
椿展にて説明をされていた椿の専門家の方に
誘われて初めて見た梵天葉椿に驚かされた私
は、早速その日にこのブログの中にてこれを
紹介したのだった。

だが、記事にした時に重大なミスに気付いた。
この葉から飛び出したこの構造はどうなって
いたのだろうか、掲載した写真ではその構造
が全く不明瞭ではないか!という重要な事に
気付い

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梵天葉椿

梵天葉椿

梵天葉椿 (ボンテンバツバキ)

ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属

以前にここで錦魚葉椿(キンギョバツバキ)
を紹介した事がある。薮椿(ヤブツバキ)の
突然変異種と云われ、葉の先端部が三つ割に
拡がってるその様を金魚の尾鰭(オビレ)に
見立てたものであった。

その錦魚葉椿の更に上をいく葉の変異品種が
この梵天葉椿(ボンテンバツバキ)である。

葉の端部に葉脈の中心軸から突き出た漏斗状
の葉がついた

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KINGYOBA-TSUBAKI

KINGYOBA-TSUBAKI

錦魚葉椿 (キンギョバツバキ)

ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属

薮椿(ヤブツバキ)の突然変異種とも云われ
葉の先端が三つ割に拡がったその様を優雅に
泳ぐ金魚の尾鰭(オビレ)に見立てたもの。

この椿は江戸時代には既に知られているもので
出目金(デメキン)や蘭鋳(ランチュウ)など
金魚の世界でも、突然変異や変形金魚が巷にて
噂が噂を呼んだ様に、この椿もまた当時の人達
を大いに喜ばせた品種である。

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霊鑑寺藪椿

霊鑑寺藪椿

霊鑑寺藪椿
(レイカンジヤブツバキ)

REIKANJI YABUTSUBAKI

ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属

京都市左京区の鹿ケ谷にあるお寺が
霊鑑寺(レイカンジ)であり、椿の
名所のひとつに数えられている。

ここに原木がある薮椿(ヤブツバキ)は
濃紅色の早咲のもの。

和名 椿 (ツバキ)
洋名 ジャパニーズ カメリア
   (JAPANESE CAMELLIA)
学名 カメリア ジャポ

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菱唐糸

菱唐糸

菱唐糸(ヒシカライト)

ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属

関西で古くから植えられる古傳品種の椿で
『草木便覧』(1844)にも記載が残る。

八重咲蓮華咲の花弁は二十枚にもなるのだが
形がとてもよく整っており、桃色の花弁には
ほんのりグラデーション仕立てとなっている。

二条城、霊鑑寺、城南宮、と椿の名所として
有名な場所にて、出会える椿のひとつとなる。
開花時期は訪れる場所により異なる事を追記

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一子侘助

一子侘助

一子侘助 (イチコワビスケ)

ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属

ツバキの園芸品種であるが、ベースとなるは
薮椿(ヤブツバキ)とも云われている。

一重咲、猪口咲、筒状花と、侘助(ワビスケ)
の特徴を示す椿となる。

この椿は、愛知県の内科の医者の上田敏郎が
訪問診療で訪門先の民家の庭で見つけた椿で
新たな品種として発表したものである。その
際に命名したのが『一子侘助』で、この名は
妻の『一子』の名

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玉之浦

玉之浦

玉之浦 (タマノウラ)

ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属

鮮やかな紅花弁に白縁がくっきりと浮かんで
見ているだけで惚れ惚れとしてしまうこの椿
以前に『幻の椿』として紹介したものである。

長崎県五島列島の福江島玉之浦町父ヶ岳の山中
にて発見されれた薮椿の突然変異種である。
『玉之浦』は発見された町名からとられた名称。

長崎県のツバキ協会の展示会にこれが出展され
『なんと美しい椿じゃ!』と出所の記

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胡蝶侘助

胡蝶侘助

胡蝶侘助 (コチョウワビスケ)

ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属

茶花と知られるのが、『侘助』

花が筒状咲の、猪口咲と、花が開ききらずに
控えめな感じがとても良いと、あの千利休が
こよなく愛したのが、この『侘助』である。

千利休の下働きをしていた庭師が『侘助』と
いう名だった事に由来するとされている。

日本のものの美を表す言葉の中に『侘び寂び』
があるが、この花には慎ましく質素な美しさ
を感

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GAKKOU

GAKKOU

GAKKOU
ガッコウ
月光

ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属

『月光』と表記し、(ガッコウ)と読む椿。

濃い紅色の花弁がその中心に抱えるその花芯が
白く細かな花弁が沢山並ぶ姿を見せる椿。

この中心部が外周の紅色と同じ紅色だったなら
それは『日光』(ジッコウ)と呼ばれるもの。

中心部の蕊部分が、細かい花弁の姿の椿を指し
唐子咲と呼ばれる椿の品種となる。

城南宮(ジョウナングウ)の椿園(50

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AMAGASHITA

AMAGASHITA

AMAGASHITA

天ヶ下 (アマガシタ)

ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属の常緑低木

江戸時代からある花径が10〜15cmの
極大輪の一重咲椿。

濃紅地に白斑がダイナミックに入る姿には
とてもインパクトが強いツバキである。

和名 椿 (ツバキ)
洋名 ジャパニーズ カメリア
   (JAPANESE CAMELLIA)
学名 カメリア ジャポニカ
   (CAMELLIA JAPONI

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