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時代の象徴:アッシー、メッシー、ネッシーは絶滅したのか? 

昭和、平成の青春時代にトレンディドラマが大流行しました。

きっかけは「男女7人の物語 (1987年)」であったと思います。

この作品は、東京で働く7人の男女の恋愛や友情を描いた群像劇で、高視聴率を記録するとともに、社会現象となり、ファッション、言葉遣い、自由な恋愛観、音楽等、影響は各方面へと広がります。

トレンディドラマとは?

1980年代後半から1990年代前半のバブル景気の時代、都会の若者の自由な恋愛とライフスタイルを描いたドラマ。おしゃれで軽快なタッチが特徴

以降は同様のトレンディドラマが製作されました。

東京ラブストーリー (1991年)
振り返れば・・・ (1993年)
ロングバケーション (1995年)
ラブジェネレーション (1997年)

私はトレンディドラマが苦手です

トレンディドラマでは多くの人物が登場し、悪者と善人の区別がつきません。リーダーが赤いコスチュームを着ていないため、誰に感情移入すれば良いのかわかりにくい。(※イエローはカレー好き)

更に、人間関係が複雑に絡み合い、誰がどうなっているのかが頻繁に変わるため、ストーリー理解が追いついかず苦手なのです。

私は時代劇をよく観ていましたね。「木枯らし紋次郎」「子連れ狼」「桃太郎侍」が好きでした。

勧善懲悪で「悪い奴」「良い奴」が”明確”に”目視”で区別ができて、最後にぶったぎられる。

ドラマは悪い奴を成敗してくれないとスッキリしません。

トレンディドラマの弊害

自由でオシャレな恋愛の形が、社会に歪を生み出しました。

<アッシー君、メッシー君の登場>

バブル時代。トレンディドラマに感化され、妄想に走る学生が大量に量産され、アッシー君、メッシー君という俗語が作られます。

彼らはメディアに作られた恋愛群像劇を現実にしようと右往左往する、哀しい男性の象徴となったのです。

それでは、今をときめくZ世代の人達及び、全国の女子高生のみなさんに昭和用語の説明しておきましょう。

ぽちっとな。

■アッシー君

  • 女性の送迎やお出かけに、いつでもどこでも車で駆けつける男性のこと。

  • 「足」=「アッシー」という俗語から由来。

  • 女性と恋愛関係にあるとは限らず、単に利用されていることが多い。

■メッシー君

  • 女性に食事や飲み代をお金を出してもらわず、奢ってあげる男性のこと。

  • 「飯」=「メシ」という俗語から由来。

  • 女性と恋愛関係になりたいという気持ちから奢る場合が多い。

アッシー君メッシー君は、どちらも女性に対して一方的に尽くす男性という点で共通しています。アッシー君は女性の足として利用されることが多いのに対し、メッシー君は恋愛感情から奢ることが多いという違いがあります。

メッシー君の上位変換にはミツグ君が存在し、ブランド品や高級品など、高価なプレゼントを女性に贈る男性のことを指します

これらの言葉は、いずれも女性に対して一方的に尽くす男性というイメージがあり、トレンディドラマの時代には「男の美学」と考えられていました。

魁!!男塾「民明書房」より抜粋

この激動の時代の中、私は戦いました。

ー永久に思い出したくない黒歴史ですー

私は女性に何の罪もないと思います。これらの言動は、TV時代に踊らされた男性の身勝手な妄想でしかないからです。

当時の女性達は呆れていたと思います。

近年では、男女間の対等な関係を重視する意識が高まっているため、現代ではアッシー君、メッシー君は差別的な表現と捉えられる可能性があります。

このような言葉を使うことは控え、相手を尊重した言葉遣いを心がけることが大切です。


ネッシーについて

昭和の時代は探検番組が多くつられてきました。

バブル景気で賑わう中、人々の生活は豊かになりました。それに伴い、余暇時間も増え、テレビなどの娯楽を楽しむ時間が増えました。

当時は秘境探検、動物探検、遺跡探検など、様々なテーマの番組があり、幅広い層の視聴者を獲得しました。探検番組は未知のものへの好奇心を満たしてくれる唯一の存在だったのです。

ネッシー探索の探検番組は当時人気がありました。

ネッシーとは、イギリス・スコットランドにあるネス湖に生息するとされる未確認動物(UMA)です。

長い首を持つ恐竜のような姿で目撃されることが多く、20世紀最大級のミステリーとして世界中に知られています。

石原慎太郎とネッシー探索

石原慎太郎氏は、作家、政治家として知られる人物ですが、実は熱心なネッシー信奉者としても知られています。1973年には、自ら「ネス湖怪獣国際探検隊」を結成し、総隊長としてネッシー探索に挑みました。

書籍:石原慎太郎著「わがネス湖探検記」

ソナー探査や水中カメラによる調査が行われ、地元の目撃者への聞き込みも行われました。しかし、残念ながらネッシーを発見することはできませんでした。

ネッシー調査の行方

科学技術が発達するにつれて、ネッシー調査はより厳密、精密になりましたが、多くはネッシーの存在を否定する結果が出ています。

1.ネッシー写真の捏造

その存在が初めて世に知られたのは1933年、外科医の写真家であるロバート・ウィルソン氏が湖面から突き出た怪獣の首のような写真を撮影したことです。この写真は当時世界中を騒がしましたが、後にウィルソン本人が自作したものであることを告白しました。

2.ネッシーは首長竜ではない


ネッシーの正体といわれているプレシオサウルス

ネッシーは、体長10~20メートルにもなる巨大な首長竜のような生物として目撃されていますが、近代の古生物学者の見解では「首長竜は、骨格の構造からシミレーションすると、首を持ち上げることができない」ことが判明しました。

3. 生物学的な観点からの考察

<巨大生物の生存可能性>

ネッシーは、体長10~20メートルにもなる巨大な生物として目撃されています。しかし、そのような巨大生物がネス湖のような閉鎖的な環境で生き残ることは、生物学的に極めて困難と考えられます。

  • 餌の量: ネッシーのような大型肉食動物にとって、十分な餌となる動物がネス湖に生息しているかどうか疑問です。ネス湖は比較的貧栄養な湖であり、大型の魚類や哺乳類は数が限られています。

  • 体温調節: ネッシーは爬虫類と考えられていますが、爬虫類は体温を自分で調節できないため、寒冷なネス湖で生存することは困難です。

  • 繁殖: 巨大生物がどのように繁殖し、個体数を維持しているのか説明するメカニズムが確立されていません。

4. 科学調査の結果

これまで、ソナー探査、DNA調査、水中カメラ調査など、様々な科学調査が行われていますが、ネッシーの存在を裏付ける決定的な証拠は見つかっていません。

2019年に行われた大規模なDNA調査では、ネッシー論争に終止符を打つのではと注目される調査が行われた

ネス湖水中に生息する全ての生物のDNAを分析した結果、未知の巨大生物の存在を示唆するDNAは見つかりませんでした。

これは、ネッシーのような大型生物が存在する可能性が極めて低いことを意味します。

ネッシーの今後

ギリス・スコットランド:ネス湖

2023年8月28日 

イギリス北部のネス湖に伝わる謎の生物「ネッシー」を見つけようと、およそ50年ぶりとなる大規模な捜索が2日間にわたって行われ、27日に終了しましたが、ネッシーの発見につながる大きな成果は得られていません。

NHK NEWS WEBより引用
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230828/k10014176431000.html

2023年8月、ネッシー探索が50年ぶりに再び脚光を浴び、世界中でニュースになりました。

私は飛び上がるほど嬉しかったです!

どんなに否定的な証拠が揃っていても、ネッシーは見つからない限り、その存在を信じて、ロマンを求めてネス湖を訪れる人が絶えません。

ネッシーは現代においても、人々の心を魅了する存在なのです。



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