見出し画像

続・続・我儘ラキア、始めます。 〜2020年のSURVIVE〜

苦難と成長の年

4人体制が確立し、昨年末のツアーの手応えをひっさげて、いよいよ大きく打って出ようかという矢先、2020年初から世界が暗雲に覆われ始めた。あのウィルスである。
2021年夏ごろは1日数千人という感染者を数えても、ライブやイベントは開催していた事を思うと、当時は1日50人とかで騒いでたのがなんともだけど、当時は本当に日本中が未知の感染症に恐怖を抱いていた。

"2020年"は、ライブ現場が主戦場である我儘ラキアにとって、彼女たちと運営チームに起こった苦難と葛藤とともに、後に成長としぶとさを獲得することになる大きな転換点の年だったと思う。

自分自身にとっても、通ってた様々なアーティストの現場が無くなって行き、目の前のドアが一つ一つ閉じられ、世界が閉ざされていくような感覚に陥った。そんな自分に射し込んだ一筋の光が我儘ラキアのライブ再開であり、ドルオタに覚醒してしまった、忘れられない年でもある。

そんな混迷する時代を生き抜いた我儘ラキアの軌跡を軸に、2020年を振り返る。

2020年2月29日 O-WESTワンマン

画像1

4人体制の初バンドセットワンマンがO-WESTで開催される!2019年の代官山UNITで我儘ラキアバンドセットの洗礼を受けたオタクは否応なく申し込んでいた。しかし…世間の雲行きが怪しくなってくる。

東京都に緊急事態宣言が発令される、正にその直前ギリギリ(ちょっと超えたかも)の開催となった。ライブ後の特典会はなく、映像でも見られるけど、星熊さんが言うとおり「今日はライブしかないから、体力残そうなんて甘い考えしてんじゃねえぞ!」、ステージのパフォーマンスのみでやりきるライブ。フロアは皆マスクをしていたけど、声出し、リフト、モッシュもあり、最後の規制無しライブであり、今となってはもう伝説的な体験だった。

壮絶だったこの日の片鱗は、Youtubeで数曲見ることができます。

この日のセトリは濃厚、濃密な、その時点の全部を出し切った内容だった。見て!このセトリ。鼻血出る。(星熊さんと㍉ちゃんのFLASH KILLも聴けてヤバかったし、前年のリリイベで挑戦していたアコースティックバージョン、新曲rain、Don't fear a new dayのお披露目も…!)

このあと、3月中はいくつか開催されたイベントには出演していたものの、情勢もあり、ついに4月、活動自粛を発表。しばらくメンバーは"ライブのない日常"を過ごすことになる。

運営の皆さんの苦心がうかがえる…。

通販チェキ

これまで、年間何十本ものライブを続ける事で維持されていたライブアイドル界は、この状況で窮地に立たされた。有名無名含め、ラキアと同期、同時代を競っていたグループも例に漏れず、この状況に飲み込まれ解散してしまったアイドルは枚挙に暇がない…。

そんなファンとの接点としてのライブ現場が絶たれた時期、我儘ラキア運営からメンバーのチェキ通販をするという発表があった。
あらゆる活動がなくなっていたので、ファンは飛びついた。
当初は先着だったが、その後、制限時間内なら購入可能になり、治安は良くなった。いまも収益の1つの柱になってると思うし、毎回メンバーが趣向を凝らしたコスプレ(?)をしてくれるので、楽しみなコンテンツとなっています。

星熊さんの歌ってみた

メインボーカルの星熊さんは、歌ってみた動画を定期的に投稿し、単なる”歌えるアイドルがやってみた”では済まないレベルへと驚くべき成長を見せつけることになる。

オンファイ

メンバーのペースで、少しでも収入源になれば、と言う主旨で始めたものの、その内容の破壊力は凄まじく、あっという間になかなか買えないキラーコンテンツとなる。
(オンファイはなので別途語ります…)

大阪サンセット

メジャー、マイナー問わず、各方面、自粛が続く中でついに発表されたラキアのライブ再開の報。まずはテスト的に数十人に人数を制限した南港サンセットホールでのアコースティックライブが開催された。めちゃくちゃ運良く1部のチケットが当たり、行くことができた。

画像1

2020年7月5日@南港サンセットホール セットリスト
There is surely tomorrow
The Reason
melody
the light
ゼッタイカクメイ
Days
Don't fear a new day

この時の感染対策の知見を踏まえ、紆余曲折を経てようやくツアー再開が発表される。

もともと予定していたツアーのファイナルだったBIGCATを初日とし、ファイナルO-EASTを目指すツアーとして新生。

小山さんのnoteにも想いが溢れている(涙)

【KillboredomTOUR2020各日程】
2020年
9月5日(土) 大阪 BIG CAT
10月4日(日) 広島 SECOND CRUTCH
10月17日(土) 愛知 Electric Lady Land
10月25日(日) 北海道 札幌 SPiCE
11月1日(日) 福岡 DRUM LOGOS
11月3日(火祝) 宮城 Rensa
-TOUR FINAL公演-
11月8日(日) 東京 TSUTAYA O-EAST

当時、大手レーベル所属のアーティストは軒並みライブ活動を自粛していて、自分の拠り所だったLiSAのライブ現場も無くなってしまい途方に暮れていたところへ射し込んだひと筋の光は、小規模でフットワークの軽いライブアイドル(地下アイドル)のライブ活動再開だった。
これは行かなければ!またいつライブに行けなくなるかわからない…!という脅迫観念のもと、行ける限り参戦することになる。

ツアー開幕 at BIGCAT

ついにKillboredom Tour2020が開幕。
数ヶ月ぶりのステージに立つメンバー。あまり変わりは無いように感じたものの、時折、星熊さんが見せるキョトンとした表情がブランクを感じさせる。(後で聞いたら、いつもどういう風にしたら良かったんだっけ?という感覚になってしまい解らなかったらしい…)
最初のBIGCATでは特典会無し、当日現地に貼られてたQRコードから申し込める通販チェキのみだった。ライブ再開が嬉しくて、全員のチェキを申し込む。各人へ書いたメッセージを、めちゃくちゃ考えて書いた記憶。

余談:NightOwlとの出会い

ちなみに、この翌日に姉妹グループのNightOwlも活動再開し、阿部野ロックタウンでライブが開催され1部にお邪魔した。これがNightOwlのライブ現場初体験。7月の配信ライブをふと見たことで興味を持ち、初めて生で見たNightOwlのライブは、Dear, Nightのライブ初披露もあり楽しくて、特典会は無かったものの、帰りにお見送りがあった。オタク側は話したりできないので、ただ手を振って挨拶するだけだった。(これが王に初めて拝謁した日。初チェキはまだ先になる。そして、この時はまだ余談気分だったNightOwlも、後に自分にとって大きな影響力を持つようになる。NightOwlについてはまた書きます)

Killboredom Tour 2020

ツアーは札幌、福岡、仙台、そしてファイナルへ行くことに。
チェキレポを見ると解るとおり、星熊さんにしか行っていないし、恥ずかしがってピンショットのみ…汗

(あ…ファイナルでやっと2ショット撮ってる…!(汗))

SURVIVE!

ついに迎えたツアーファイナルO-EASTにて、この後、ラキアの次世代シグネチャーとなる新曲が初披露された。そう、"SURVIVE"である。

アホみたいにカッコいいMVが公開されるや再生数がうなぎ登りに上がって行き、公開後約35日で100万再生を超える、ラキア史上快挙を達成する。

制作陣がスゴかったとはいえ、この難曲を乗りこなしたメンバーの底力と、ライブアイドルとして過ごした経験と、これまで磨き続けた"華"のあるパフォーマンスがすべて融合した結果だと思う。

SURVIVEを含む6曲が収録されたミニアルバムは、その名も『WAGAMAMARAKIA』。プロデューサーの小山さんにして「グループ名を冠した1回しか使えない」タイトルをつけて"今"の我儘ラキアを改めて世の中へ提示し、殴り込みをかけるようなアルバムとなった。

最後に

本記事で、自分が2019年に我儘ラキアと出会ってから今までの想い出振り返りは終わりです。
もっと以前から、それこそ結成時から推している方もいると思いますし、あくまでロックやアニソンを通ってきて、ライブアイドル(地下アイドル)に触れ、その多様性と深さ、グループの栄枯盛衰の厳しさ、ファンの暖かさ、現場の楽しさに、深く深く感じ入ってハマった個人の我儘ラキアの想い出です。でも出会ってからの2〜3年足らずで、こんなにnoteを書かせるグループっています…?
我儘ラキアはリアルディールなアイドルであり、唯一無二なアーティストだと思っているので、これからも"我儘に、自分らしく"駆け抜けて!

そして、SURVIVEとアルバムの新曲たちを核にラキアは困難な時代を生き抜いていくことになる。すべてを掴むために。