【マタニティストラップと通勤電車】満員電車で見えない妊婦の苦闘
こんにちは、風香です🍀
ワーキングプレママの皆さん、通勤電車ではマタニティストラップをつけていましたでしょうか?
都内在住、上り電車で通勤の私といたしましては、つけていたけどほぼ意味なかったな、というのが正直なところです。
不妊治療者としての視点も持ち合わせている私が、今回は、通勤電車とマタニティストラップについて、その現状と、自分が考えた、できる対策や選択肢も併せて記事にしたいと思います。
妊婦の通勤事情~私の場合~
妊娠期は大きく初期・中期・後期に分けられますが、各段階について違った苦労があります。人によるところも大きいですが、私の実体験に基づくと概ね下記の悩みがありました。
初期:体型に変化はないが、つわりがある分、人のにおいなども相まって最もつらい。そしてそのつらさを理解してもらえない。
中期:つわりが治まっていれば多少は耐えられるが、この辺りから妊婦特有のマイナートラブル(体形変化に伴う腰痛が発生したり、バランスを崩しやすい・転倒しやすい)が出てくるので危険。
後期:体形がしっかり変化してくるため、お腹がつぶれないように必死。満員電車だろうが、もちろんリュックやカバンを前に抱えることは無理。人によっては後期つわりが出たり、腰痛がピークになったりする。
時差通勤や全行程各駅停車通勤に挑戦したこともありましたが、首都圏の在来線なんて多少時差をつけたところで「通勤通学時間帯」と呼ばれる時間帯なら行きも帰りもいつでも全ての編成で混んでいる(少なくとも座れはしない)ので、無意味でした。勤務時間も減って手取りも減りさんざんです。
マタニティストラップの効力…無い!?
そんな満員電車において、マタニティストラップをつけてみて起きたことをご紹介します。
半年ほど、月に10~12回程度通勤していましたが、「基本何も起きない」です。5割くらいの確率で席を譲ってもらえるものだと思っていましたが、満員電車はそう甘くなく、席を譲ってもらえた回数は片手で数えられる程度でした。
理由は簡単。満員電車ではそもそもストラップが見えにくいということと、稀に、目にとめてくれた人が優しさを発揮しようとしてくれても、その人も私も身動きが取れる状況ではないということです。優先席前でも同じです。
運よく座席をゲットしている人はたいていスマホを見ているか寝ているので、ストラップなんて目には入りません。見て見ぬフリをしている人もいそうですが、皆さん映画やゲームに夢中なので、私の感覚では、おそらく本当に気づいていない人が大多数です。
不妊治療中の人の視点
私は1年半くらい不妊治療をしていたわけですが、その間にマタニティストラップを目撃した時の感想はこんな感じでした。
治療を始めてすぐの頃:あの人が少し上の先輩になるんだなー♡いいなー早く妊娠したいなぁー♡
ステップアップしてうんざりしていた頃:妊娠アピールかよなんだよちくしょー
流産時:コ○ス(←いやもちろん何もしませんよ、ビビりなので、ガンを飛ばすことすらできません)
ひねた性格なのでこのようなラディカルな感想を持ってしまったのだと思いたいですが、ある程度以上不妊治療を継続していると、程度の差こそあれ、ネガティブな感じ方をしてしまう人は多いのではないかと思います。
死産や、幼くしてお子さんを失った方はこれ以上の感じ方をしているかもしれません。
妊娠した時もそれがわかっていたので、ストラップをつけるかどうかは正直かなり迷いました。
対策と選択肢
ここまでに記述した内容を踏まえての今のところの私の結論は「席を譲られることとは別と理解し、目立たないけど倒れた時に確実に見える位置にそっと装備する」です。
敢えて目立つ位置につけると、返って「つけてるのに席を譲ってもらえない!」と自分の気持ちにもよくないですし、あらぬ暴力や舌打ちを受ける可能性もあるのでこの方法に至りました。
それに、元々妊婦に協力したいと思っている人は、案外そういう目立たない位置にあっても、気づいてくださり、その人のできる範囲で気にかけてくださいます。そんな人の優しさに触れた時は、お礼を伝え、その人の幸せを祈るようにしましょう!
また、どうしても通勤が難しい場合の選択肢として、母健カードの提出があります。
医師から事業主に母健カードを提出する(妊婦である自分が仲介する)ことで、在宅勤務を増やしたり、休業したりすることができます。私も活用しました。
診断書と同程度の費用がかかりますが、健康第一ですから遠慮せず使うべきです。詳しくはこちらの記事から。
妊娠期の電車通勤には人それぞれの苦難があるでしょうが、一番大切なのは赤ちゃんと妊婦自身の健康と安全です。
ただし、マタニティストラップは「席を譲れ」という意味ではないので、「妊婦様」などと揶揄されないよう、最大限の注意を払えるといいなと思いました。
また、遠慮なく休暇や在宅勤務に切り替えられるよう、日頃から会社とはよくコミュニケーションをとっておきましょう!
おわり
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