たまの外出、クソみたいな雨

朝の9時、起床。自粛中に落ちるところまで落ちた自分にとってはこれだけでも中々の苦行だったが、今日は久しぶりのちゃんとした外出。これといった予定は無いがそれなりに楽しみにしていた。しかし外は生憎の雨。7時頃に通学中の小学生達の声に一度起こされた。その時にはまだ降ってなかったのか。そもそも少年少女には雨が降っているかどうかは大した問題では無かったのか。
小学生の頃はどうだったかは覚えてないが、少なくとも今現在は雨は好きでは無い。外出する時の雨は最悪だ。公園を駆け回るようなことはとっくの昔にしなくなり、外出しても基本建物から建物への移動を繰り返すだけだが、服は少しでも濡れると気持ち悪いし傘は持ってるだけで不快な気持ちになる。
わざわざ言うことでもないか。

朝の支度をあれこれ済ませ、服を着替える前にsiriに尋ねた。
「今日って暑い?」 
「平均気温は23度、それほど暑くならないようです」
それほど暑くならないと言うことは涼しいということなのか、それともそれほど暑くなりはしないが暑いは暑いということなのか。もう少しレベルを落とした回答をしてくれと文句を言いそうになったが、もし口喧嘩になった場合人工知能相手に勝てるとは思えなかったので諦めた。
この時期に『暑い』より不快な事はないだろう。とりあえず半袖を着て外に出た。

寒かった。ずっと寒かった。
siriに文句を言おうと思ったが上と同じ理由で諦めた。
早々に用事を済ませ適当にブラブラしようと思っていたが、時間が経つにつれ雨の勢いは増して行った。とても散歩しようという気は起きない。
馬鹿正直に自粛を守り続け、ようやく外に出れたと思ったらこれだ。

自分は季節、時間などに合わせて聴く音楽を選ぶ情緒を持ち合わせている。雨の日もそれっぽい曲を聴いてはそれっぽい雰囲気を楽しんでいる。ただ雨に関する、雰囲気に合う楽曲の手持ちはあまり多くない。同じものを繰り返すだけで、正直2週目以降はろくに聞いていない。周りの雑音を掻き消してくれるだけでもありがたい。
昼飯を食べ終えタバコを吸いながら雨が落ち着くのを待っていたがどうも止む気配はない。むしろ1秒毎に強くなっていく。まさに土砂降りだ。
この雨じゃ荒井由美もゴッデスまで付いていかないし、森高千里も流石に傘をさすだろう。
久しぶりの外出、勿体ない気もしたが無印良品でハンガーだけを買ってさっさと家に帰った。

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