読み聞かせボランティア活動*初めてさんに伝えたいこと
小中学校での絵本の読み聞かせボランティアの代表をしています。
長男が小4から立ち上げたので、16年続いています。
当時は、小学生のママが中心でしたが、今は控室でおしゃべりする内容は、スタッフの子どもが大学生、社会人で自宅にいない。という話、老眼で読みづらくなってきた。という話がとびかいます。
さて、以前は、ママ友に声をかけてスタッフが増えていきましたが、子供の卒業と同時に抜けてしまうなど、人数は減ってきました。
コロナもあり、活動できる学校も減り、新しい人は、なかなか入りません。
その中でもご縁があり、新しい人が入ると、「やり方」「あり方」等の説明から入ります。
●活動の流れ
月に1回、学校の始まる朝の10分間、「絵本の読み聞かせ」をやっています。
コロナ前は、教室の机は後ろに下げ、教室の前の方に防災頭巾をもって、体育座りで、読み手の前に半円になって座って聞くスタイルでした。
今は、机は、1つ1つ離してそこにみんな着席して聞きます。
小さな絵本を目いっぱい開いても、端っこの生徒さんには絵は見えづらいでしょう。ページをめくるたびに、端っこの席の人にも見せてからめくるなど、工夫しています。
●絵本の選び方
絵本を選ぶのが、一番大変な作業になります。
◎季節にあっているか
・話の作り(起承転結)がしっかりしているか
◎昔から読み継がれている名作(初版が20年以上前のもの)、またはそれに準ずるようなお話であるか
・絵とお話の流れがあっているか
・朝一で読むお話しなので、悲しくなったり暗い気持ちになってしまうものは避ける
※初心者の人にも、確実に読みやすくて、良質の絵本を集めた「絵本リスト」を、地域の図書館司書の方たちと作成しました。
●読み方
・教室の後ろまで通る声で(マスクをしているので、以前よりもおなかに力を入れて声を張らないと、聞き取りづらくなります)
・時間の流れが速い場面では、スピード感のある読み方、ページも素早くめくる
・おじいさん、おばあさんが話しているゆっくり時間がながれる場面は、ゆったりした口調で読む
●絵本の持ち方
・絵本がグラグラしないように背表紙に親指を当てて絵本がまっすぐ立つように持つ
・ページをめくる時には、絵を邪魔しないように絵本の下のふちをなぞるようにめくる
●あり方
読み聞かせボランティアのメンバーは、元小学生のママ・おばあちゃん、時々、保育園・幼稚園の非常勤講師、小学校の先生を退職した人もいます。
でも、基本は、「地域のおばちゃん」という立ち位置。
学校の先生とは違うので、
「みんななかよくしましょう」
「いじめはやめましょう」
等、道徳的で指導するような内容のものは避けたいな。
と、考えています。
【勉強会にて】
以前、メンバーを集めて、テーマにあった絵本を持ち寄って、「読み聞かせ練習」をやりました。
「この絵本は読み聞かせに使えるか」という質問で絵本を読んでもらった時に、
「説教臭くて、聞いていたくないな」と感じた絵本があったのです。
※題名は忘れてしまいました
なんで、そうやって感じてしまったのだろう・・・
読んだ人は、小学生が登下校しているところを目撃。意地悪しているのかな?と感じられた場面があったのだそう。
そこで、その絵本を読んで気づいてもらいたい。
というようなことを言っていた記憶があります。
でも、私達は、「学校の先生」ではないし、「指導者」でもない。
「フラット」な関係の地域のボランティの人でいたい。
まとめ*純粋に楽しめる物語・昔話を中心に
だから、はじめてさんには、
まず
「絵本リスト※」から選んだ絵本を
※地域の図書館の司書さんと、一緒に作成しました
じっくり読んで、
絵本の世界を味わって
どういうところが、選ばれているポイントなのか考えて
絵本を選ぶ『ものさし』を自分なりに掴んでいってほしいな。
と願い、「(読み聞かせ)はじめてさん」に私の思いをお伝えしています。
(1592文字)
サポートをいただきますととても嬉しくなります。いただいたサポートは、私の学びのアウトプットの原動力になります。