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絵本作家デビューのきっかけづくり

絵本づくりのHOWTO本はたくさんあるけれど、それが商業出版されるまでの道すじが書かれている本ってすくないなあ…と思っていました。

絵本作家になってわかったのは、デビューのきっかけが人によって千差万別ということ。「これをやったら確実に絵本作家!」という秘策もないし、求人や試験もないので、ほとんど運に近いんじゃなかろうか…。

ただ、商業出版で1冊刊行され、それが注目されると、編集者さんと出会う確率がグンっとあがります。(それは、あちらも会いたいと思ってくれるようになるから)そして、最初の3冊って絵本作家人生でとっても大切だと思っています。

でもでも、肝心の1冊目ってどうやって出せるようになるの?…ここが一番おおきな壁ですよね。まずは、私が絵本作家デビューできたきっかけなどをお話しします。(お忙しい方は、最後のまとめにジャンプしてもいいかも 笑)

もくじ

ギャラリーで個展

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描きためてきた作品を、ギャラリーでまとめて発表します。

SNS(TwitterやInstagramなど)で、日々描いた絵をアップすることも大切です。それを見つけて「お。いいな。」と思った作風の絵を、編集者さんがチェックしてくれていることもあります。でも、その作家さんが絵本に関心があるのか?おはなしがつくれるか?そもそも、絵を描いてアップしているのは趣味なのか?までは、なかなか汲み取れません。「私は本気です!」というアピール=個展になります。

個展は、都内の絵本系に強いギャラリーがおすすめです。私はギャラリーハウスMAYAさんで2回展示させていただきました。ピンポイントギャラリーさんも絵本作家さんがよく利用されています。

絵本系に強いギャラリーというのは、絵本の出版社にギャラリーからDMを送ってくれるのです。それを見て、実際に編集者さんが展示に顔を出してくれることがあります。(そうしたら、お名刺をいただいて、絵本のダミーを見て欲しい!とお願いするのです。)私もこのおかげで、とある編集者さんと知り合い、7年後にご一緒することになりました^^

出版社への郵送(持ち込み)

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絵本作家になる前、実際に作品ファイルを送ったのは数社しかありません。「数撃ちゃ当たる」が苦手だったから。

私は、小さな頃、「こまったさんシリーズ」や「ぼくは王さまシリーズ」が大好きだったので、あかね書房さんに作品ファイルを送らせていただきました。そのファイルを見た編集者さんからご連絡いただいて『あのねあのね』を出版することに!

持ち込みをする前、出版社によって個性がちがうので、絵本の記録をつけることがオススメです。ノートにタイトルと出版社を記載していきます。奥付けをみると、その絵本の担当編集者さんの名前が掲載されている場合もあります。


絵本作家さんとの出会い

私のはじめての絵本は、『はこちゃん』(講談社)です。

↑現在、再販未定です…(。・ˇ_ˇ・。)

文章を担当されている絵本作家のかんのゆうこさんに、Twitterで見つけてもらったことが初めのいっぽでした。(かんのさんは、今はもうSNSをされていません)

確か、『27.Allen』というジュエリーブランドの動画の絵を担当して、その絵が、かんのさんの目に止まったのがきっかけでした。

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↑こんなイメージ。
動画は、昔Youtubeにあったけど、もう削除されています(涙)

そんなこんなで、かんのさんに絵を気に入ってもらえ、一緒に絵本をつくることになりました。でも、おはなしができて、絵をつけても、それがすぐに商業出版されるわけではないのです。

そう。いろいろな出版社に持ち込みしたのでした。

そうして、講談社の編集さんとご一緒できることになり、さらに絵やストーリーを練り直す毎日。ここで、「プロになっても出版社に企画を持ち込むものなのだ」ということと「ダミーができてもそのまま通るわけないんだな(しかも1枚修正すると、関連して数ページも修正の連続…)」ということが身にしみてわかったのでした。今となっては当たりまえのことだけど(笑)

まとめ(デビューのきっかけづくり)

きっかけ

↑デビューのきっかけについてまとめました。左側の「コンペに応募する」については説明してないですが、コンペから絵本作家デビューの方は多そうです。

書き出してみて思ったのは、ギャラリーでの個展や出版社への持ち込み、文章系の絵本作家さんと出会う(SNS)など、いろいろ並行してやってきたなあということ。

そして、これだけいろいろやっても結果につながるとは言い切れない…個展やったからってすぐに絵本が出せるわけではないし、SNSで絵本作家さんや編集者さんと繋がったからって声がかかるわけではないし、小さなきっかけにしかすぎないと思っています。

その中でも唯一、大事だと思うのは、発表(発信)すること
です。そして、発表を続けること。(絵本作家になりたいと言っている方で、作品をまとめて見れるページやSNSアカウントを持っている方って少ないです。)

以上、小さなきっかけを私の経験談も交えてまとめてみました。

「私のデビューは違ったよ〜」っていう方は、教えてください〜。コメントに書いてもらえると嬉しいです^^

その他、ご感想などぜひぜひ!おまちしております!

えがしらみちこ


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