普段泣かないタクミ君が泣いた
木でつくった武器が
戦いごっこで頭に当たってしまった。
映画撮影の中断です。
6人での映画制作はいつも試練、試練、試練。
つくった武器が壊れちゃったとか、
置いてけぼりで泣いちゃう子がいたり、 みんなの意見ぶつかって喧嘩にもなる…
映画撮影のルールは2つ
その① 戦いシーンは武器寸止め(当ててはいけない)
その② 誰かが悲しい気持ちになったら撮影は終わり
武器をつくって、映画を撮影して、プロジェクターで上映会をする
これをつくるのが大好きなメンバー。
試練の壁で上映までたどり着けなかった日も何度もあります。
喧嘩してすれ違ってバラバラになる日もあります。
それでも毎週「映画撮ろう!」
誰かの一声ではじまる。
普段泣かないタクミ君(仮名)が泣いた日。 武器を悪気なく当ててしまったアキラ君(仮名)は、戸惑っていました。
わざとじゃない
でも当ててしまった
痛くてあの子は泣いている
「ごめんね」
すぐ言えた。
今までわざとじゃないから悪くない!と逃げることがあったアキラ君、 申し訳なさそうに心配している顔で
周りにいたメンバーも
誰を責めることもなく
距離を取るでもなく
2人を心配そうに見守っている時間が流れてた。
泣いているその子の身体の傷は…血、出てない。腫れてない。 じゃあ心の傷はどうだろう。
氷で冷やして
椅子に座って
痛かったなぁって話して、
たまにメンバーが「大丈夫?」って見に来て、
アキラ君も角っこで心配そうに座ってて。
今日は撮影終わりかな…と思っていたら、
「武器折れたからガムテープつける…」
タクミ君は泣き止んで動き出した。
「もっかい映画撮る」
再結成です!
みんな嬉しそう
タクミ君は、戦い相手にアキラ君を選びました。
他のメンバーも自分の戦い相手を決めて
いざ、撮影スタート!!
カメラ越しのみんなは
武器を優しく振ったり
寸止めを守りながら戦います。
タクミ君もアキラ君もすごく楽しそうに!
なぜ2つのルールが存在するのか、体験してわかったんだと思います。
いつも思う、あぁこっちのメイキングこそが映画なんだよなぁ
もちろん出来上がった1分の映画もかけがえない作品です。
お互いを受け入れて、受け止めて
切り替えて、みんなでゴール目指す。
日々試練。日々成長。日々つくる!