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サンプリングでビートを作る話

おはようございます、こんにちは、こんばんは。
ビートを作る前は火の呼吸をしてから作業する男です。
今回はサンプリングについてお話しさせていただきます。
(ストロングスタイルなので”サンプリング”自体の説明は省きます)

簡単だからこそ日頃の積み重ねがものを言う

ある程度機材(MPCやらDTM)の操作性がわかればサンプリングしてビートを作ることは容易です。
HIPHOPだけじゃなく各ジャンルに適用できる素晴らしい手法ですね。
ただ、サンプリングした楽曲をダサくするのも簡単です。
正解がないのが楽しいし、自分のセンスをぶつけて否定されるのは悔しいけど痛みを伴うのがアート。

私が住んでる県内にもOGがいまして、機材にかけるこだわりと音作りの姿勢は並々ならぬものを感じます。
ミキサー、電圧、ケーブル、取り込んだ後の音の処理..当たり前のことなんだけどちゃんとしないと憧れの人達に追いつけないよっと「それがお前の思いっきりか!!」ってビンタされた気分になりましたが..
それでも本気でやるのならサンプリングネタも質より量、常に音楽をインプットしないと、そうしないとHIPHOPを表現できません。
まさに”やれんのか、オイ!”

サンプリングネタ選び

正直なんでもいいと思っております。各々のぶつけ合いなのでテメーがかっこいいと思うものをサンプリングして表現してくだけの話です。
っと言うのも各プロデューサーやらビートメイカーによってはチョップの手法は違うし、技術体型(?)哲学の違いですかね。

例えばNujabesなんかは2小節のループをはめ込むのに美学を感じるし

NasのMemory Laneの哲学に近いと考えます。知らんけど

いわゆるそのまんま使いなんですが、それをどうHIPHOPに昇華していくのが腕の見せ所ですね。ワンループに魂を込めるとはよく言ったものです。

自分の場合はGang Starr - Battleを高校生の時に聞いて、こんな音学聞いたことないって一人でぶっ飛びました。8mileがHIPHOPの初期衝動。
小学生の頃から映画とかゲームのサウンドトラックを買うのもあって、
 DJ Premierが作る音に憧れました。
なのでいかにサンプルをチョップをして面白くする技術体型(?)のビートメイカーです。
あ、でもMemory LaneもPremierか..

おすすめのサンプリングネタ

自分がよく使っている上ネタの上に重ねる楽曲を少し紹介します。
みんな使っていると思うし、語りたいのですんません!!

ディック・ハイマンの電子音楽期、1969年電子サイケ作品

これはマジ使えます。ギターリフに代わってプチプチと鳴る電子音やトレモロ、JBのシャウトを再現するために何層にも重なった電子音が入っていて、この楽曲単体でもビートを組めるし、ビートがもの足りないなっと思ったらこれを足せば何とかなる勢いです。jdillaも使っていました。


アリス・コルトレーン

これもいいんですよ、コルトレーンのピアノとハープ、ファラオサンダースのソプラノ・サックス。
あと弦楽器のタンブーラやウードを使用しているため、南アジアや中東の民族音楽の要素も入っているので..
使えます!重ねてもヨシ!単体でもビート組んでもヨシ!

最後に

サンプリング、サンプリングって書いてますが、ビート作りがメインの思考になっていくと、その楽曲の込められた想いとか音楽としての良さを感じずに道具として消化していくのは何だか寂しいもんです。著作権の事もあるし..

それでもこの手法に憧れ、美学を見出しこれからもビートを作っていくつもりです。”サンプリングはアート”


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