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【泊まれる複合施設をつくる⑩】理想を描きながら手を動かす!まずは自分たちで解体工事! #ANSHINDO

こんにちは!EFC.incの志水 陽平です!

みんなでつくるANSHINDOプロジェクトを始めるに至ったストーリーを、赤裸々に綴っていくこのマガジン。
ANSHINDOプロジェクトとは、北海道上川町の中心市街地にある元薬局(安心堂)の空き店舗を活用して、1階をフロントと貸しテナント、2階をまちやど(宿泊施設)、3階をシェアオフィスへと整備して運営するプロジェクトとのこと。

前回までの記事はこちらです!

前回の記事ではこのプロジェクトに関わってくれる方々をご紹介しました。(事業計画の伴走を散歩社の小野さん、内装デザインに東野夫婦をはじめとしたReBuilding Center JAPAN(リビセン)、施工をyomogiyaのなおさんに。)
すごいメンバーを前に勝手にプレッシャーを感じたりもしてますが、言い出したのもやるのも僕たち。しっかり自分たちで決めて走ること。
今回は自分たちで解体作業をやってみた話です!


予算と時間、できることをやってみよう

地方の小さなビルを買って泊まれる複合施設をつくる。そして訪れる人たちにとって上川町が「推しの町」となり、それが暮らしている住民にとっての「誇り」となっていくような未来をつくりたい。

ビルは買った、協働してくれる方も見つかった、次は施設づくり!
これまで小さな物件をDIYでリノベーションしたことや、模様替えレベルの改装はしたことがあるけれど、コンクリートの大きな建物を複合施設にするなんてやったことがない。

だからこそ、地元の建設会社さんに内装に入る前の作業全てをお願いしようと思っていました。

だけど、見積りをいただいたところ予算オーバー。
少しでもやることを絞らなきゃと、リビセンの東野さん、yomogiyaのなおさんに改装項目を見てもらったところ、解体作業は自分たちでやってみたら?とアドバイスをもらいました。

まず何からやったら良いんだ…

解体なんてやったことがない。できるのか。
後々の工事のスケジュール的にも作業時間は限られる。

でも、できることをやっていったら良い方向に進むことはわかっているから、EFCのみんなでやってみることにしました。

70センチバールが便利

結論、めちゃくちゃ大変!!!笑
残っていた家具に天井壁床、必要ないところを全部取り除く。全身汗だくになって進めています。

慣れない作業に苦戦しながらだけど、やったら進む、やったらできるようになっていくのがすごく気持ち良いです。

そしてトンカンやっていたら通りかかったおばあちゃんが中を見てくれたり、近くに住んでいる人から差し入れまで…!

「ここは何になるの?」「昔はこうでね」「シャッターが開くと嬉しいわ」

予算削減のためにはじめた解体作業だったけど、自分たちが物件の構造を知れたり、作業を通して中を見てもらえて嬉しい!

みんなでつくる

やる気はあっても数人だけでは時間と体力は限られるもので、『ヘルプ!!』と声をかけると、毎日のようにお手伝いに来てくれる人が…!

地域おこし協力隊に、層雲峡ホステルやキヌバリコーヒーのスタッフ、地元のお父さんお母さん、友人たち、、その他にも見に来てくれて励ましの言葉をくれた方たち。
みんな他の仕事がある中きてくれたり、休みの時間に来てくれたり、自分が逆の立場ならこんなにもできるだろうか…何を返せるだろう…
みんな本当に本当にありがとう!!

リビセンから差し入れで送っていただいた伊良コーラ!感謝で泣いた

そして地元建設会社の笠間建築の社長さんも。
ここは自分たちでやりたい、ここはお願いしたいとか、細かくて正直めんどくさいと思う。
それでも解体のやり方を僕たちに教えてくれたり、何度も足を運んでくれて、「直すにはこうなるね」「ここはもう少し壊しておいて」「この構造はこうなっていて、これが必要だ」と話してくれて。

ある日僕が直すところが多すぎてため息を出していると、「だから買わない方が良いよって言ったろ~」と笑いながら。
そして続けて、「こういうのは色んな人に見てもらって、みんなでやらなきゃダメなんだ」と。

へとへとの身体に染みて、泣きそうだった。

最初の写真と同じ部屋。約1ヵ月かかった

現在、お手伝いやアドバイスのおかげで作業の90%が終わり、あとは材の搬出作業を残すのみ!

ここから本チャンの工事で、スタートに立てただけなんですが、なんだかもう少し感慨深い。
何かに向かって挑戦できる場があってよかった...!

まちづくりは実践の中に

作業は進めど、既存の建物を別の用途で使う難しさを体感しています。
建築基準、消防、旅館、飲食、電気水道ガス暖冷房、予算、すべてを考えながら理想の形をつくっていく。

そしてオープンした後のことも考えながら。
場をつくっていく熱量を持続しながらまちを考えつづけられるように。

理想と現実の難しさに折れそうになるけど、それでもバランスをとりながら、手も動かしていく。

ここがひとつの踏ん張りどころかもしれない…!!

マキタのレシプロソーが大活躍


『あのまちはこうなのに、うちのまちはここが足りない』
『地方活性化の成功例と失敗例』
『住みたいまちランキング』

比較されることも多くなってきた”まちづくり“だけど、僕たちはローカル王ナンバーワン決定戦をしているわけではなくて、あくまでも自分たちがやりたいからやっているし、他の市町村との区分けだって本当はなくて、みんなで考えてそれぞれの良さを絶対評価で測っていきたいなあ。


次回は工事の進捗と大事なお知らせです!!

上川町のまちづくりを一緒にしていただける事業者様を募集しています!

ANSHINDOプロジェクトはただ廃ビルをリノベーションして複合施設をつくるだけではありません。
移住者や新規開業でお店も増え始め、さらにインバウンド需要も回復してきて、海外からの旅行者も増え始めている上川町。

暮らしに近い中心市街地に新たな観光の拠点となる複合施設としてANSHINDOを整備することで、上川町全体の魅力を底上げすることに加え、各店舗や町内で動き始めている様々なプロジェクトと掛け合わせながら、中心市街地の活性化や、層雲峡温泉街への誘客にも繋げ、持続可能な観光のまちとしてさらに進化することを目指しています。

地域の暮らしと自然、そして上川町の基幹産業である観光をつなげて、住んでいる人も訪れる人も楽しく過ごせる町にしていくために、共に上川町の新しい景色をつくっていただける『まちづくり・地方創生』に関心のある事業主様を募集しています。
ANSHINDOにテナントとして入ったり、ソフト事業として関わったり。
まずは下記のフォームからお気軽にお問い合わせください!
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