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ロードバイク・クロスバイクの整備・カスタマイズを自分でやるかお店に頼むかの境界線について

「何か」をする時にはお金か時間、若しくはその両方を消費します。今回は、皆さんが無意識に頭の中で行なっている、ロードバイクの整備・カスタマイズを自分でやるかお店に頼むかを判断するまでの思考プロセスを分解し、特に部品にこだわりが無い方が、お金・時間の総合的な損失を減らせる手助けができればと思います。

前提として、ロードバイク・クロスバイクの整備には
・部品購入 →セッティング・調整
・消耗品購入→使用(洗車など)・交換
の2パターンがあります。今回は
部品…ハンドルやディレイラーなどの、壊れないと買い換えないもの
消耗品…オイルやグリス、洗車に使うケミカル、タイヤなどの定期的に使用・交換するもの
と定義します。

消耗品は、ほとんどの人が自分で買い、使用・交換をしていると思いますが、それが部品になると、以下のリスクがあることから、お店に外注するケースが増えます。

金銭損失のリスク
1、部品が壊れた場合に、間違った部品を買うリスク
2、部品をセッティングする場合にフレーム・部品が壊れるリスク
3、部品の調整(主にシフトワイヤー、ブレーキワイヤー、ディレイラー、ブレーキ、チェーン(の長さ))がうまくいかずフレーム・部品が壊れるリスク
危険リスク
4、1 ~ 3のいずれかが間違い、乗車中にトラブルが発生し、フレーム・部品の破損及び怪我をするリスク
時間損失のリスク
5、時間をかけても結局できないリスク

もちろん消耗品についても、洗車や交換を外注する方がいると思いますが、節約できる時間、かかるコストを考え、お店と対等な立場から依頼できていると思います。しかし、部品になると、自分の損失が大きくなってしまう選択肢を選んでしまう方が増えます。

具体的に、ここで何を外注しているのかを明確化すると、
A、正しい知識を得ることの外注
B、早く行うことの外注
です。その双方について、お店が善意の塊であれば、全てを外注しても損失は少ないと思うのですが、基本的に営利を追求するので、必要な外注ができないと必要以上の金銭を支払うことになります。

先ほど述べた外注することで避けられるリスクについて、外注すべきかどうかについて述べます。1 ~ 4については個別に、5は全てにかかるのでまとめて述べます。

1、部品が壊れた場合に、間違った部品を買うリスク
2、部品をセッティングする場合にフレーム・部品が壊れるリスク

部品をお店で買うだけでも高額になるにも関わらず、部品選びまで頼むと、その人が求めていないグレードの商品を提案され、最低費用の2倍かかってしまうようなケースも出てきます。また、現在では本やブログで、いろんな情報が無料公開されているので、購入・セッティングに関する正しい知識を得て、早く行うことは簡単です。

4、1 ~ 3のいずれかが間違い、乗車中にトラブルが発生し、フレーム・部品の破損及び怪我をするリスク
3については次に述べます。
間違った知識を得た場合に壊れるリスクについても、そもそも合わない部品はセッティングできなかったり、セッティングできても変な音がしたり動かなくなくなったりする場合がほとんどなので、4のケースは中々ありません。

もちろん、合わない部品で急に何かが壊れる可能性がゼロでは無いでしょう。ただ、ロードバイク・クロスバイクの構造自体は非常にシンプルなので、必要以上のリスクヘッジはする必要が無いということです。私もプロでは無い普通の一般人で、全てのパーツを1回以上は交換していますが、問題なく日々快適に乗っています。

3、部品の調整(主にシフトワイヤー・ブレーキワイヤー・ディレイラー・ブレーキ・チェーン(の長さ))がうまくいかずフレーム・部品が壊れるリスク
ここで部品・フレームが壊れるリスクは小さいので、コストについて述べます。

結論から言うと、調整の方法もブログや本で記載がありますが、チェーンの長さはともかく、ワイヤー・ディレイラーに関しては、こだわりが無い人はお店に外注した方が良いと考えます。理由としては、それらは必ずしも本などに書かれている通りの、正確な調整ができない可能性が高いからです。

かなり繊細で難しい作業にも関わらず、お店に頼むと1,000円前後で済みます。それであれば、自分で少しやってみて上手くいかなくなった時は外注することをおすすめします。しかしここで要注意なのが、よく子供の頃経験した、自転車のパンク修理を依頼したにも関わらず「チューブが劣化しているから変えたが方が良いですよ」と、チューブ交換を頻繁にすすめられるように、ワイヤーの長さが合ってないなどの指摘をし、本来必要が無い作業を提案され、そのままお願いしてしまうケースもあるので、自分が何を依頼しようとしているのかを明確化してからお店に行くようにしましょう。ワイヤーの長さについて心配であれば、最初はお店の人にやってもらい、交換する時は現在使っているワイヤーの長さに揃えてカットして交換すれば、テンションの調整だけ外注すれば済むようになります。

以上長くなりましたが、
・部品や消耗品は自分で選び、交換する。
・調整や洗車などの整備は外注も選択肢の一つとして考える。

として、無駄にお金・時間のかかる手段を取らないよう取り組むことをおすすめします。特にパーツに関しては、自分で交換することで詳しくなり、自分に合ったパーツ探しにも寄与します。私はそもそも楽しいと感じるので、趣味としてやっている側面もあります。

今回は悪いお店の例ばかりをあげてしまいましたが、適したパーツを提案してくれて、妥当な値段で売ってくれるお店もありますし、良い関係ができれば最も信頼できるパートナーになることは間違いありません。

また、何を外注して何を自分でやるのか決めることは、お店との不用意なトラブルを避け、自分の注文が悪いのに、「あの店はぼったくりだ」と間違ったなクレームを吹聴し、お店に迷惑がかかることを防ぐことにも繋がります。お店と皆さんがwin-winの関係を築けるためにも、一度考えて欲しいと思います。

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