今日の季語 2022/1月
今朝の春(けさのはる):「明けの春・四方(よも)の春」
目覚めれば肩まで上げて今朝の春
今年(ことし・こんねん)
明日にもが今年となりしICU
初昔(はつむかし)
自発呼吸数値の下がり初昔
四日(よっか):「仕事始」
製図版机も綺麗まだ四日
小寒(しょうかん):二十四節気季語
小寒や畳も固き奥の部屋
松の内(まつのうち):新年の時候季語
五時のベル納期迫るも松の内
七日粥(なぬかがゆ):「若菜粥」
白き朝湯気のゆらゆら七日粥
新年会(しんねんかい):新年の生活季語
声のなき新年会の手打ち哉
新年会掛け声無き三本締め
凍(い)つ:「冱つ・凍空・凍鶴・凍窓」
裏庭や一人で立てて凍てズボン
枯野(かれの):「枯野道・枯野人」
ボコボコな議員ポスター立つ枯野
空風(からかぜ):「空っ風」
空風や都会を捨てて遠州路
冬北斗(ふゆほくと):「寒北斗」
冬北斗煌めき増して闘牛士
狩(かり):「猟・猟犬・狩場」
猟犬や獲物の臭い振る尻尾
寒餅(かんもち)
寒餅や一臼搗ける体つき
牡蠣飯(かきめし)
浜名湖の香りたっぷりと牡蠣飯
牡蠣飯や閉じ込めて香り浜名湖
寒月(かんげつ)
寒月や後ろ姿の去りし君
遠火事(とおかじ)
遠火事や静かにシャッターパンダ棟
寒燈(かんとう)
寒燈や気持を込めて髪洗ひ
粕汁(かすじる)
粕汁や緑黄色野菜シチュー如
大寒(だいかん):二十四節気季語
大寒や景色変われど閉ず瞼
咳(せ)く:「しはぶく・咳き込む」
妻はいま咳くこともなく穏やかか
寒き影(さむきかげ):「冬の影」
寒き影踏まれぬ逃げて鬼ごっこ
隼(はやぶさ):「長元坊(ちょうげんぼう)
隼や日に焼けぬ羽根繕いて
鍋焼(なべやき):「鍋焼饂飩」
臥せて妻風邪に鍋焼卵綴じ
蕪村忌(ぶそんき):「春星忌」
蕪村忌や離れ離れの生くる日々
榾火(ほたび)
間借り人気合いも入れず榾を割り
待春(たいしゅん):「春(を)待つ」
待春や休診の札七日間
寒鮃(かんびらめ)
寒鮃地下水温し十九度
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