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今日の季語 2022/5月


黄金週間(おうごんしゅうかん):「ゴールデンウィーク」の漢語傍題
 黄金週間地元の行事出てみれば
鰊・鯡(にしん):「春告魚」
 変わりゆく鯡の群れが海の色
独活和(うどあえ)
 独活和へを大鉢へ我子でかくなれ
暮春(ぼしゅん):「春暮る・末の春」
 気がつけばすることもせず暮春かな
倍速の連ドラ見終え春暮る
立夏(りっか):二十四節気季語「夏立つ・夏に入る・夏来たる」
 帰り道走りたくなり夏に入る
若楓(わかかえで):「青楓」
 若楓一本紅くひかり受け
麦嵐(むぎあらし):「麦の風」
 偶然の温泉マーク麦嵐
目白・眼白(めじろ)
 籠の籤縦横上と目白飛び
卯月波(うづきなみ)
  革靴にに届く塩香や卯月波
海芋(かいう):「和蘭(おらんだ)海芋・カラー」
  自己主張横引き立てて海芋活け
燕の子(つばめのこ):「子燕・親燕」
  騒がしや子燕揃ひ巣立ちの日
根切虫(ねきりむし):「根切」
  嫌われど生ききるためと根切虫
愛鳥日(あいちょうび):「バードウィーク・バードデー」
  猿の綱バードウィークも鳥占めて
大南風(おおみなみ) 
  新聞紙部屋から逃げて大南風
著莪の花(しゃがのはな):「射干(しやが)・蝴蝶花」
  築山や一面海と著莪の花
明易し(あけやすし):「明早し・明急ぐ」
  明け易しスマホが画面煌々と
青野(あおの):「夏の原・卯月野」
  字や隠れ案内板が夏の原
銭亀(ぜにがめ)
  銭亀と猪口一杯の別れごと
竹の葉散る(たけのはちる):「竹散る」
  竹の葉散る棚田に別れ告ぐ車
夏掛(なつがけ):「夏衾(なつぶすま)」
  引き返す鼾が主夏衾
小満(しょうまん):二十四節気季語
  小満や海辺の草立ちはだかり
青大将(あおだいしょう)
  ランドセル回り道無く青大将
若葉風(わかばかぜ):「若葉雨・若葉寒」
  池の鯉口一杯の若葉風
走り茶(はしりちゃ)
  ゆつたりとはやる走り茶香の誘ひ
箱釣(はこつり)
  箱釣や瞳輝きカーバイト
竹の皮散る(たけのかわちる):「竹の皮」
  ぱさぱさと竹の皮散る嵐山
パナマ帽(ぱなまぼう)
  アルバムの三人髭とパナマ帽
麻暖簾(あさのれん)
  麻暖簾素足の下駄の響く土間
豆飯(まめめし)
  陶器釜湯気の下には豆の飯
夏柳(なつやなぎ)
  待合せネオンが点いて夏柳
牡丹(ぼたん):「富貴草・白牡丹」
  考自慢ボールの散らす牡丹かな
甘藍(かんらん):「キャベツ・玉菜(たまな)」
  甘藍やひとつまるごとバター蒸し
麦の穂(むぎのほ):「穂麦・熟れ麦」
  万葉の森一列だけの麦の穂も
#note俳句部 #季語 #今日の季語

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