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今日の季語 2022/6月

甘藍(かんらん):「キャベツ・玉菜(たまな)」
  甘藍やひとつまるごとバター蒸し
泥鰌汁(どじょうじる):「泥鰌鍋」
  ばたばたと蓋を打ちやみ泥鰌鍋
落し文(おとしぶみ)
  過ぎし日や色変わりゆく落し文
野茨(のいばら):「茨(いばら・うばら)」西洋種は「薔薇」の表記
  野茨や見出し見つめてメモ用紙
芒種(ぼうしゅ):二十四節気季語 
  ウィングサーフィン浮きあげ進み芒種の日
梅雨(つゆ)めく:「梅雨に入る・梅雨始まる」
  ぺたぺたと素足の廊下梅雨めきぬ
十薬(じゅうやく):「蕺菜(どくだみ)」の異名傍題
  刈りおせぬ築山を占む十薬ぞ
蜈蚣(むかで):「百足(虫)」
  くねくねとS字描いて蜈蚣かな
皐月・五月(さつき):「五月闇(さつきやみ)・ん五月晴(さつきばれ)」
  築山やヒカリの粒の皐月晴
梅雨出水(つゆでみず)
  水琴窟かき消し棚田梅雨出水
螢火(ほたるび):「初螢・夕螢・姫螢」
  蛍火や水に調整ひかる尻
植田(うえた):「早苗田・五月田(さつきだ)」
  人入れぬ水澄み静か植田かな
とうすみ:「とうすみ蜻蛉」
  とうすみや風に負けまい翅撓り
苔の花(こけのはな):「花苔」 
  鉢備前出会い忘れず苔の花
  水濡らす古寺の石段苔の花
浜昼顔(はまひるがお)
  浜晝顔バイパスの音絶えずして
竹植(たけう)う:「竹移す・竹酔日(ちくすいじつ)」
  竹植ゑていつの日聞かん風の音
桑苺(くわいちご)
  唇をを大きく描いて桑苺
桜桃忌(おうとうき):「太宰忌」
  流れ来る番傘黄色桜桃忌
濁り鮒(にごりぶな)
  しんがりを務め大きな濁り鮒
夏至(げし):二十四節気季語
  ごみ出しの長き挨拶夏至の朝
楊梅(やまもも)
  駐車場楊梅拾ふ人もなき
ハンカチ:「汗拭(あせぬぐい・あせふき)」 
  皺延ばしハンカチたたむこの時間
梅雨茸(つゆたけ・つゆきのこ):「菌」
  屋敷裏しっとり踏まぬ梅雨菌
囮鮎(おとりあゆ)
  束縛で人生を終ゆ囮鮎
子蟷螂(こかまきり・ことうろう):「ぞろり蟷螂の子」
  子かまきり鎌振り我は破
金魚草(きんぎょそう)
  オアシスやにょきにょき多色金魚草
菊挿(きくさ)す:「挿菊(さしぎく)」
  つぶつぶの鹿沼の指輪菊挿しぬ
ボート:「貸ボート・ボート小屋」
  チャポチャポと二人静に貸ボート
切子(きりこ):「ビードロ・カットグラス・薩摩切子・江戸切子」
  色合も値打の切子いまひとつ

#note俳句部 #季語 #今日の季語

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