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今日の季語 2022/4月
虫出しの雷(むしだしのらい):「虫出し」
虫出しの雷凧巻きおろし尻尾まく
桜東風(さくらごち)
桜東風姫様の裾舞ひあげて
春日影(はるひかげ)
春日影マクロレンズの未知の園
春眠(はるねむ)し
春眠し待合室の心地よく
春眠し暗記の授業忘れては
清明(せいめい):二十四節気季語
清明や畳を拭きて抜けて風
鳥風(とりかぜ)
きらきらと鳥風にビニールシート
花筏(はないかだ)
揺れ動き水面のかたち花筏
忘れ霜(わすれじも):「別れ霜・名残の霜」
プロペラの音喧しく忘れ霜
山桜(やまざくら)
山桜高きトンネル星近き
花過(はなす)ぎ
花過ぎのトンネルの壁緑濃き
花苺(はないちご)
うどん屋の道際白き花いちご
春の汗(はるのあせ)
天気よし清まし顔せど春の汗
抱卵期(ほうらんき):「雀の卵」
抱卵期旦那の飯の旨くなり
海市(かいし):「喜見城・かいやぐら」
何時消えか離れられぬと海市かな
光風(こうふう)
光風や青き穂波の揺れる道
蝮蛇草・蝮草(まむしぐさ)
どっきりと血流止まり蝮草
蝮草蹴倒す先はひとのゐて
数珠子(じゅずこ):「お玉杓子」
膝まくり周り手探り数珠子かな
小町忌(こまちき)
小町忌や筆の抜け毛の目立つ宵
苗代水(なわしろみず)
朝の凪苗代水に映し富士
穀雨(こくう):二十四節気季語
丸窓や雨脚山隠し穀雨
蘆若葉(あしわかば):「若蘆」
柔らかき芦の若葉に触れる旅
鹿の角落つ(しかのつのおつ):「忘れ角・角落す鹿」
鹿の角落つ凛々しさ残し牡鹿
競漕(きょうそう):「レガッタ」
競漕や水に切り入るオール急き
上り鮎(のぼりあゆ):「若鮎・稚鮎」
故郷の岸のブロック上り鮎
飛び跳ねて岸辺の景色上り鮎
白藤(しろふじ):「八重藤・野田藤」
白藤や棚の一画保護品種
蜆取わ(しじみとり):「蜆掻・蜆舟」
ざりざりと躍る手応え蜆取
花菜(はなな):「菜種の花」
ぼんやりと東の月を花菜の夜
雛菊(ひなぎく):「デージー・長命菊」
雛菊や触り嗅いだり摘まぬ吾子
小手毬の花(こでまりのはな):「小粉団」
掌小手毬の花包みたく
弥生尽(やよいじん):「三月尽」
処理終る怒涛の予定弥生尽
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