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朝ドラ俳句

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俳句を始めたが、吟行にも行けなくて、朝ドラを見ていたら句が浮かんだ。
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2024年7月の記事一覧

朝ドラ俳句 虎に翼 7月

枯れ芒穂先擦り切れサイン会 「いってきます~」小中高の一年生 酒星ややさし「だたいま」頬撫でて 団子屋の沈黙甘き麻暖簾 春コート出会ひ初めの沈黙よ 初出会ひお見合ひの如秋日和 秋麗このフレーズの朱い線 秋惜しむ仕事以外の楽しさよ しるこ屋の序文読む師や秋日和 出版や夫の遺影へ秋尽く夜 卓袱台の唐黍齧り宿題が 月一の身にしむ痛み母伏せて 判決の少数意見秋惜しむ 秋の宵法律談義の眼差し しるこ屋の二人の時間秋めく日 小春日和団子屋の決む幹事役 親権を採らぬ夫婦の隙間風 花束