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幼児期の育児教育

今回は育児教育の中の幼少期(概ね3歳~小学校入学前)の内容について詳しく書いていきます。幼児期の育児教育のポイントは「遊びの中で育児に触れる」です。

家庭で出来る幼児期の育児教育

幼児が遊ぶ家事に近いものと言えば何でしょう。そう、答えは「おままごと」です。何ていうことはありません。男の子も含めてみんながおままごとをすればいいんです。

おままごとは非常に優秀な遊びです。料理を作ることはもちろん、掃除機や洗濯機のおもちゃなども安く買える時代ですから、家事全般について触れることが出来ます。

ただし、おままごとで遊ぶことを強制してはいけません。まずは環境(道具)を整えて様子をみます。多くの子どもは親の真似をしますから、家事をする姿を見せていれば自然と興味を示すでしょう。子どもがおままごとに興味を示したら極力子どもと一緒に遊んであげてください。
子どもが中々おままごとに興味を示さないという場合でも無理強いはしてはいけません。幼児期の育児教育のポイントは「遊びの中で育児に触れる」です。子どもの個性として遊びにも好き嫌いはありますから、子どもの好みの範囲で出来ることをしていきましょう。

おままごとで遊ぶということは家事を楽しんでいるということですから、自発的なお手伝いにも繋がっていきます。まだまだ小さいのでうまく出来ず、遊んでいてもらった方がましだと思うこともありますが、「ありがとう、手伝ってくれるんだね」という温かい気持ちで対応してあげましょう。そうすることで家事に対する主体性が更に向上します。

おままごとをする上での注意点が1つあります。それは先ほども述べた通り、子どもは親の真似をするということです。子どもがおままごとの中で良くない言動をした場合は、叱るのではなくまずは自分達の言動を思い返しましょう。心当たりがあるようであれば改善し、その上で子どもに対してこうして欲しいと説明しましょう。心当たりがない場合も否定してはいけません。こうしてくれた方が嬉しいなというように代案を示し、良い方向に導いてあげましょう。

そして育児教育においてもう1つ重要視している遊びが「お人形遊び」です。お人形遊びは母性を育みます。母性は女性だけではなく男性にもあります。正確には母ではないので、母性に相当する感情があると言えばよいでしょうか。なので男の子にもお人形遊びは有効です。

お人形遊びは育児に触れるのに最適な遊びです。
ミルクをあげたり、オムツ替えをしたり、ご飯をあげたりなど、育児全般に触れることが出来るからです。

ただし、ここでもおままごとと同様に無理強いをしてはいけません。まずは環境(道具)を整えて様子を見るところから始めてみましょう。弟や妹がいない場合、育児をする姿を見ることがないでしょうから、親自身が積極的にお人形のお世話をする姿を見せることで子どもの興味を惹いていきましょう。

地域社会が担うべき幼児期の育児教育

幼児期の育児教育は家庭で行うものが主になりますので、地域社会が行うのはその支援が中心です。
例えば、おままごとやお人形遊びに触れられるような場所や機会を提供することなどが考えられます。

おままごとやお人形遊びに触れられるような場所は既に子育て支援センターなどを通じて提供されていますが、そのような機会を提供する場所は非常に少なく、その需要も少ないのが現状です。

しかし、保育園によっては「マイドール保育」という取り組みを行っているところもあります。子どもそれぞれが自分だけの人形を持ち、お世話をすることで楽しみながら育児に触れることができるというものです。工夫をすれば出来ることはあります。

また、地域社会の取り組みとして図書館などでの絵本の読み聞かせ企画がよくありますが、男性が育児している絵本を意識的に取り入れるというのも有効的だと考えています。
というのも、世の中に流通している絵本は男性が育児しているものに比べて母親が育児しているものが圧倒的に多く、何も考えずに読み聞かせ企画を行った場合、意図せず育児は女性がするものという印象を与えてしまう可能性があるからです。企画の中で男性が育児している絵本を一冊程度混ぜ混むことで自然と男性も育児をするんだという意識が醸成されていくでしょう。

このように、地域社会が担うべき幼児期の育児教育はサポートがメインとはいえ、やるべきことはたくさんあります。将来の明るい未来のために出来ることから始めていきましょう。

まとめ

ここまでが幼児期の育児教育についてになります。いかがだったでしょうか。幼児期は遊び=学びです。子どもの個性を尊重しつつ、遊びの中にどれだけ育児を取り入れられるかが重要になります。

幼児期は道徳観の芽生えの時期でもあります。それは育児に関する価値観も芽生え始めてくる時期だということです。幼児期の育児教育は育児教育のスタートであり、その根幹をなすものです。

非常な重要な時期となりますが焦らず、まずは環境を整えること。そこから始めてみましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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