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外国語早く身に付ける人のタイプ!話すことより、聞くことのできる人です

i普段は中国語のテキストや学習法について、書いていますが、そんな内容だけですと味気ないので、観察から得たエッセイみたいなものも時には書いてみたいと思いました。

早くから沢山話そうとする人,おしゃべり上手なタイプの人の方が外国語習得で上達が早そうな気がします。

でも以外なんですが、そうでもないんです! 

コロナ前に公共施設のセミナールームを借りて、中国人講師を連れて中国語学習サークルも主催していました。

参加者の中に控えめで、にこにこ他の人たちのおしゃべりをじっと聞いていて、何か言ってもらおうと思って、話を向けるのですが恥ずかしそうに笑って素通りさせられてしまうタイプの方がいました。

こうしたタイプの方って外国語学習サークルのなかに必ず1・2名おられます。

一見外国語を習得しそうなタイプに思えません。

ところが1年ぐらいたつと、この人たちは急にしゃべりだします。家で勉強していたかもしれません。

でもそうした方たちは、まず講師の話も含め、他の人のやり取りも理解しようとして真剣に聞きます。この態度が吸収を早くしているのではないかと感じるようになりました。

良くしゃべる方は往々にして、人の言葉を聞かずに、自分でどう言うかばかりに意識が集中しています。

通じないbouninngennWEB


人の話をよく聞く人は、自分の頭の中でいろいろ考えながら聞いて、理解したり、考えたりしているのではないかと思います。

第二言語習得法で、海外に住むことになったお子さんのケースで、全くしゃべらなかったお子さんがある日突然現地の言葉を話し出すという現象は有名です。

第二言語習得法では、この現象を脳内リハーサルと呼んでいます。しゃべりたくてもしゃべることがまだ難しい時に、どう言うべきかを頭の中で組み立てている作業です。脳内リハーサルをする人って、他の人の言葉をよく聞くつまり黙っていてもインプットがしっかりしているんですね。そしてアウトプットするつもりで、検証しながら聞いています。

外国語習得にはアウトプットのつもりでインプットをすることの重要性はしばしば指摘されています。アウトプットの必要性を認識して、学ぶ人が上達が早いということですね。

自分のアウトプットに夢中の人は、考えないで学習しがちですから、使った言葉の検証をしません。いい加減な言い方でも通じればそれで満足します。進歩が止まる危険性が大です!第二言語習得法では「気づき」の重要性が指摘されます。私は「気づき」は検証作業だと考えています。

納得 棒人間


「聞ければ言えて、言えれば聞ける」という語学学習の原則があります。リスニングを強化したければ、音読の練習が効果的です!

逆にスピーキングを強化したければ、ネィティブ講師の言葉も含め、人の話す中国語を良く聞くことも、大切です!

補足ですが、優秀な講師は説明上手とは限らず、生徒さんの話をよく聞く講師は生徒さんにとってこの人から学びたいと思わせる講師です。講師が良く聞くタイプですと生徒さんが話しやすいので、レッスンが弾みます!

信頼されている感じがします。結果生徒さんの学習期間も長いです。

反対のタイプは早とちりタイプですね。最後まで聞かずにすぐに話を挟んで、このタイプは大概すぐ日本語で話すので、あまり生徒さんのためにはなりません。生徒さんのやる気もなくなります。

ですので面接の時よく話す、アピール力のある講師は採用の際慎重に判断します!