この記事だけですべて納得!ピンインの番外 er! と 儿化 !
儿化音て聞いたことがあると思います。でも韻母のなかに「er」というピンインもあります。どうも発音は同じようです。その区別が良く分からないという声をよくお聞きします。
「er」について
番外地といえば無番地の建物もないイメージ、番外編といえば本論に含められないけれど、記載する必要があるものいずれにしろはぐれている!イメージがあります。
音節ではあるけれど、音節のはぐれ者、それが「er!」です。
ピンインの音節構成図です。声母は子音、介音と韻母は母音です。
この図はピンインの配列図でもあります。
ピンインの音節は「子音+母音(介母+韻母)」で構成されています。
音節に声調を振れば漢字になります。
韻母の欄外にある二つの字、「ーi ・ er 」 は はぐれ者として扱われています。
どこがはぐれ者か?
韻母(母音)なのに他の要素、声母(子音)と介音(日本では単母音の一種)と結びつかないからです。
er だけで独立して音節として成立するため別扱いされています。
ピンインの番外!です。
「er」は独立して音節になりますから、単母音として扱われます。単母音は通常「 a e o i u ü」の6っとするテキストが多いですが「er」を加えて7つとする場合もあります。
語尾に「r」を付けて発音は巻舌にもなるので次のようにも呼ばれます。
そり舌(巻舌)単韻母:「 ér 」
これがそり舌単母音 er です。
発音の仕方
子音にもそり舌音がありますが、このそり舌音は母音です。「e」は舌の位置と唇の形を表し、「r」は舌の巻き動作を表します。
つまり発音の構えは「e」ですが、すぐに舌の先をたててそらせますから、音の最初「e」は「ア」に近い音から入った方が発音し易くなります。でも英語の「R」とは発音が違います。微妙な音色の差を意識しましょう。
明治大学の加藤徹先生のオンライン授業教材でこの「er」の発音を「e」と比較できる模範発音の動画がありましたので、そこで発音から違いを確認してください。
そり舌単母音の単語
※ er に一声の音節はありません。
もうひとつが「儿化」です。
母音の「er」とは別に、また子音のそり舌「r」とも別に「ーr」として使われる音です!
■ érhuà 儿化
簡単に言いますと、音節末尾が巻舌音化する語音現象です。北京訛りや北方方言とよく言われます!
「er」は声調を振れば音節になり、漢字になりますが、儿化は単語の末尾につけて巻舌音になり、儿 の文字も付きます。つまり「-r」化します。
李姉妹チャンネルの動画が分かりやすく説明しています。
意味での変化
発音での注意点