2024年正月の記録

新年、あけまして……の挨拶前に、あけない方が良かったんじゃないかっていう災害が起きて、心が乱れた。乱れまくりだ。元旦から何かしらを理由にして、たびたび子どものように泣いている。被害に遭われた方々を想い泣いて、いつもちょっとずつ心に積もっていたことが地震で崩れたが故に泣いて、無い未来に漠然と不安で泣いて、あがる炎をみて泣いて、自分の情けなさに嫌気がさして泣いて。2日、正確には1日半しか経っていないのに、1年分声をあげて泣いた気がする。私は、今年で生誕30年となるのに、子ども返りのような状況でスタートした。
3日の朝、起きたら心がスッキリしていたのでこうして文を書いている。大人だから、文を書いて落ち着くことができる。涙に流され心のなかに何もいなくなったように感じる。よかった。昨晩までは深い孤独のなかにいた。大事なものだけを残して、私自身は涙と一緒に溶け、そうして居なくなりたかった。でも今朝は、あたたかい愛のなかにいて、心の嫌なものだけが流れ、肉体はしっかりとある。生きている。
元旦、午前中に考えていた今年の抱負は、健康に生き抜くことだった。心身ともに、をつけ加えることにした。陳腐だけど、あけない夜は無い。自然ってのはそう出来てる訳だし。気が楽になってきた。初詣に出掛け、美味しいものを食べよう。
新年、あけましたことはおめでとうございます。被災地にてこれ以上の被害が生じないこと、いつか苦しみや悲しみが和らいでいくこと、心の奥底から祈ります。

茨城県水戸市内で活動する演劇ユニットこれっきりに所属し演劇をしています。