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りんごとキウイ

 ”あなたはとてもとてもお腹が空いています。そして目の前にはりんごとキウイが置いてあります。あなたはどの果物を選びますか。と聞かれた時、みなさんはどう答えますか。きっとりんごが好きな人はりんご、キウイが好きな人はキウイ、欲張りな人は両方、と答えるのではないでしょうか。ではもし、あなたがキウイが何か知らなかったら?食べ物かどうか定かでないたわしのようなものより、りんごを選ぶのではないでしょうか。
 私にとって教育とは、最終的に自分で選択ができるように、私の好みと関係なくりんごもキウイも果物だと伝えることだと思っています。
 私はそれができる先生になりたいと思いカナダの大学への進学を選択しました。”

この文章は私が2年前、大学3年生時に母校の在校生に宛てて書いたものの一部です。

今でもこの考えは変わりませんが、今の私がこれに付け足すことがあるとしたらもし知らないことがあっても問題解決のために考え、行動する能力を養うことだと思います。今の時代、スマホやパソコンで簡単に知識を得ることができますが、出先にスマホの充電が切れた時など知識や思考力を必要とする場面はたくさんあるはずです。

りんごとキウイでピンと来ない方でも、’お腹が空いている’を’風邪をひいている’、’りんご’と’キウイ’を’白いカプセル’と’赤と黄色のカプセル’の入った小瓶に置き換えてみてください。’白いカプセル’の小瓶には’猛毒’、’赤と黄色のカプセル’の小瓶には’風邪薬’と書かれています。そしてあなたは字が読めないのです。私は、教育とは、そんなあなたに字を教え、言葉の意味を教え、たとえ’猛’、’風邪’という字が読めなくても、’毒’、’薬’という字からどちらが自分に必要なものなのかを導き出せる思考力を育むお手伝いをすることだと思っています。

そしてそのお手伝いができる学校、または環境づくりが私の目標なのです。

今回は、私の教育観について書かせていただきましたが、次回からは私が持っている知識や、情報をシェアしていきたいと思います。



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