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ちょっとだけ信じてみる

こんばんは、しょうごです。

今回は僕の苦しかった時の話をさせてください。

僕は新卒入社して2週間目くらいの時にパニック障害に陥った事があります。

厳密には精神科医に診断してもらった訳ではないので、もしかしたら細かい病名とかは違うかもしれませんが、ネット等で調べて症状の近いものからあれはパニック障害だったと思っています。

発生のタイミングは分からず、突然心の安定が失われ、うまく息を吸えず吐くこともできない。ドクドクと心臓は早鐘を打ち、目の前の景色は次第に現実感を失っていく。不自然な量の発汗をして、涙は止まらず、手足の震えも止まらない。

本当に訳も分からず、ずーっと恐怖を感じていました。

幸い、医者にかかることもなく今は回復して元気に日々を生きています。

ただその時のことを思い返すと。

身の回りの全てのものが敵で、自分のことを常に攻撃しようと伺っているんじゃないかと思い込んでいました。

全て、と言うのは人だけじゃなく世界全体です。

足を一歩踏み出せば地面が抜け落ちるんじゃないか、今吸っているこの空気はとんでもない毒性を帯びているんじゃないか。

今考えるとバカらしいですよね笑

けど、これまたバカげた議論ですが、そうじゃない証明なんて僕たちは全くしないまま平然と生きていますよね?

つまり、僕たちは目の前の地面は確実に抜け落ちないと言う証明をいちいちすることなく足を踏み出し、空気が汚染されているなんて微塵も考えることなく呼吸をしています。

僕は、このような経験をしたからかもしれませんが、それって凄いことだと思うんです。

目の前の安全を無意識下で「信じて」いるから、だから特に何かに怯えることなく、心の安定を欠くことなく生活を送れているのだと思います。

僕がパニック障害から立ち直ったのもまずそこから始めました。

まず僕は僕自身に何が起きても大丈夫、なんとかなると「信じる」ことから始めました。

根拠なんて1ミリもないです。何があるから、とか、何ができるから、とか全く本当にぜんっぜん関係なく、ただ俺は大丈夫なんだ、できるんだとただただ無根拠に信じました。

そうしてから、一つ一つ、できることも増えました。

会社に1度も泣かずに出社できるようになりました。

同期に話しかけることができるようになりました。

手を挙げて発言することができるようになりました。

部でチーム単位でしたが表彰されるようにもなりました。

皆さんにとっては当たり前のことですか?
僕には何一つ当たり前じゃなかったです。

信じることができない人は、パニック障害のような重度の病気にならないまでも、周りは敵だらけだと考えるようになるでしょう。

国のために頑張ってきた人を散弾銃で撃ってしまうありえない暴挙をしてしまう人も出てしまうかもしれません。

少しでも自分の生きる身の回りで息をしやすくなるように、安心して生きていけるように、ちょっぴり自分を信じてみる生き方をしてみませんか?

僕の記事はこれで終わりますが、最後に一つだけ。

どのような人だったのか僕は正直余り知りません。
だけどこの国を支えていてくれてありがとうございます。
ご冥福をお祈りします。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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