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両親育児の新常識:「完全ミルク育児」の選択

子どもの誕生を経て、多くの親が直面する最初の大きな問いは、「母乳をあげるかどうか」。私の家庭では、産後2ヶ月での職場復帰と、夫が育児の主役となる生活を見据え、完全ミルク育児を選びました。

たくさんのお母さんが職場復帰後も授乳した母乳を冷凍保存し、その家庭での主な授乳方法としている中、我が家では母乳を選ばなかった理由は一つ。「母にしかできないもの」を極力なくし、育児の均等な分担を目指すことにしました。

新生児は外の世界へ出てきてから退院までの5日間、お母さんの匂いと共に過ごす。これだけでも、お父さんは育児スタートラインで後塵を拝する形になってしまいます。もちろん、母乳は哺乳瓶や湯沸かしがなくても食事を与えられる便利さや、泣いているときに落ち着かせる力を持つため、それはとても大切なものです。しかし、その「便利さ」が逆にお父さんの育児参加を難しくしてしまうこともあります。

そこで、私たちが採った策は「母親=父親」を実現するための完全ミルク育児。初乳は免疫力を与える重要な要素なので、意識的に与えましたが、退院後はすぐにミルク生活に移行しました。新生児期の授乳回数は多いものの、その期間はほんの一瞬。授乳の役割を夫にもたくさん担ってもらうことで、我が家では良好な両親育児のスタートを切ることができました。

育児方法については家庭ごとにさまざまな事情があります。母乳を選択するのも、ミルクを選択するのも、それぞれが最善の選択です。しかし、私が望むのは、母乳神話に囚われることなく、今ある優れた粉ミルクや哺乳瓶を使い、両親育児を進めていくことです。

完全ミルク育児は、両親で育児を行う選択肢の一つであり、ポジティブな選択であると広めたいと思っています。今回の私の経験談が、何かしらの参考になれば幸いです。

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