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イギリス式 オンライン・インターナショナルスクールの授業実録!(算数・数学編)

2回目のnote記事から、はや数ヶ月…。
超絶のろのろスピード更新でスミマセン!
更新を待っていて下さったみなさま、有難うございます。

今回から、これまで子供がオンライン・インターナショナルスクール(Nisai)で受講してきた英語・数学・理科・ICT(情報)のおもしろ話を日記的に書きためてきたFacebookポストをピックアップして、みなさまにお届けします。
学年は、7年生(Year7=NisaiでいうNS1)~10年生(Year10=NisaiでいうIGCSEの1年目)です。

今回のテーマは「8年生(Year8=NisaiでいうNS2)の算数・数学」です。

もしよかったら、読んでみてください^^ どうぞ~


イギリスの算数・数学の授業って、どんなかんじ?(8年生 新学期編)

★2021年3月8日Facebookポストより★

去年から子供が通い始めたオンラインのインターナショナルスクール。
どの授業も毎回レコーディングされているので、私もこっそり、ちょくちょく見ています。(親はいつでも好きな時に授業参観できる感じで、なんだか便利です^^)

ケンブリッジプログラムというイギリスのカリキュラムを学んでいるんですが、ICT(コンピュータ)Science(理科)English(英語)Maths(算数・数学)の4教科を履修しています。

各教科の内容は、日本の単元と似たようなところもあれば、全然違うところもあったりして…。文化の違いが垣間みえて、すごく興味深いな〜と思いました。面白かったので、ちょっと紹介しようと思います。

今日は、8年生(Year8=NisaiでいうNS2)のMathsのひとこま。
9月に新学年がスタートしたての頃の内容です。

※イギリス式の算数・数学の授業は、日本式とはずいぶん違って、新学年の始まりに、必ず総復習を行います
例えば日本式だと、3年生で重さetc.、4年生で概数・直方体立方体etc.、5年生で比例・図形の角etc.、6年生で比例と反比例etc.を学びます。
でも、5年生になって重さのことは復習する機会はないし、6年生になって概数を復習する機会はあまりありません。
一方でイギリス式だと、毎年新学年の始まりに、いろんな単元をまんべんなく総復習します。学年が上がるごとにレベルアップした内容で総復習が行われるので、まるでらせん階段を上っていくように学んでいく感じです。
というわけで、8年生の最初の授業小学校の復習から始まりました。

最初にやっていたのは、BIDMAS(四則演算)でした。
+、−、×、÷…のアレです。

まずカッコの中を先に計算するルールを学び(写真1)

次に符号(+−)がつくときの計算ルールを学び(写真2)

最後に、理解できたかどうか、先生から生徒に対してpoll(=投票)が行われていました。(写真3)

カッコの中を先に計算するルール(写真1)
符号(+−)がつくときの計算ルール(写真2)
理解できたかどうか確認するためのpoll(=投票)(写真3)

Not very confident=そんなに理解できていない
Confident=理解できた
VERY confident=とても理解できた


…ここまでは、日本の一般的な授業内容とだいたい同じでした。

続いて2桁のかけ算の筆算を学びましたが、
面白かったのは、そのラインナップです。

最初に出てきたのは、

67×58をラティス式筆算で解く方法(動画1つ目)

でした。
※ラティス(lattice)=格子

私がレコーディング授業を見ていたら、子供が「(先生になって)説明しようか?」と申し出てくれたのでカメラを回しました。
緊張したのか、ものすごいデスマス調ですが…。笑

これは今まで見たことない計算法だったので、目から鱗でした。
九九して足すだけなので、なんだか解くのが楽しくなります♪
(Nisaiの先生はこれを”ラティス”と呼んでいましたが、調べてみたところ、ネイピアの骨というものをベースにした計算法でした。)

次に出てきたのは、23×41をインド式筆算で解く方法(動画2つ目)

かつてイギリスの植民地だったインド。
やっぱりイギリスの算数の授業では、インド式は欠かせない要素なんですね。
大きい数になればなるほど大変そうですが、小さい数ならサッとできそうです。


そして、最後に出てきたのが、イギリスの学校で教えられている筆算でした。32×16です。(写真4)

イギリスの学校で教えられている筆算(写真4)

Aは、日本でも教えられてる方法ですよね。
Bは、一見すると野暮ったい計算法に見えますが、視点を変えてみると…。
なんと!この計算法で暗算すると、2桁の掛け算が数秒で解けてしまいました。

私、暗算がすごく苦手なんです。
2桁の計算とか、いつも紙で筆算でもしないと正確に計算できませんでした。

が、そんな私でも本当に一瞬で解けちゃいます
ビックリ仰天。

こういう計算法は、日本でももしかしたら塾とかで裏ワザ的に教えられてるかもしれません。(計算のスピードを上げるために。)
でも、今回イギリスの授業を見ていて感じたのは、
そういう"裏ワザ的な目的"で教えられているのではない、ということでした。
先生は、「どの方法で計算してもいいよ~。好きな方法を使ってね」と言っていたので、

"筆算の方法ひとつとっても、世界にはたくさんの考え方があるんだよ"

ということを伝えたかったんだろうなぁ…と。

計算って、答えは一つしかなくても、答えにたどりつくまでの考え方って何通りもありますよね
自分で思いついた解き方だけじゃなく、もしかしたら人の数だけ解き方があるかもしれません。
そういうことを認識することで、"数の概念ってなに?"ということだけでなく、"考えることの本質"みたいなことを教えようとしてるのかもしれない…、そう感じました。

まだまだ目から鱗が落ちた内容がたくさんあるので、
また次の機会にポストしてみようと思います。
お楽しみに!

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