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【子育て】妄想と追求


この絵は、娘が書いた素晴らしい妄想の産物です。
「お父さん、今からみんなで暮らす家を描くね。」
家を書き始めました。
「みんなのベッドがあるんだよ。」
ベッドを並べて書き始めたところ…
「あっ、電車みたいだね。タイヤを描こう。」
並んだベッドが、電車のように見えたようで、見えた直感のまま、タイヤを書き始めました。
見ていると、家の周りに黄色のひらひらを書き始めました。これは何か、と聞いてみると
「羽だよ。この家はお空を飛んで、寝ている間に動いてくれるんだよ。」
電車から派生して、更に大きく移動できるように羽が、家に生えました。
娘の妄想は止まりません。この家はどこに行くの?と聞いてみたところ、
「お城だよ。お城についたら、わたしはアリエルのドレスと着て、お父さんはエリック王子の服を着て、一緒にダンスしようね。」
将来の夢はプリンセスの娘らしく、お姫様と王子様のストーリーでした。最後に
「お城でのご飯は、カレーにしようね。」
と壮大なストーリーの最後は庶民的に終わりましたが、妄想の広がりにとても感心した夜でした。

一方で、小学1年生の息子はその時、漢字を自分で勉強していました。


難読すぎる…!
タブレットを使い、他にも難しい漢字をどんどん調べていきます。中国の料理「ビャンビャン麺(変換できない)」のビャンという字や、龍を縦に3つ、横に3つ合わせて9つの龍を合わせた漢字など。
何か気になることがあったら、どんどん自分で追求をしていきます。電車が大好きなのですが、もう今では、家族の誰よりも電車の仕組みや路線名に詳しくなっています。

妄想が広がる娘、1つのことをどんどん追求していく息子。どちらもすごい長所だな、と感じます。そしてこの長所をどこまでも伸ばしてもらいたい。そのために親としてできることは何なのだろうか。

やはり、子供の世界に興味をもつこと、なのでしょう。
娘の現実離れした妄想に興味をもち、むしろその妄想が無限に膨らむよう話を聞く。
息子の「ねぇねぇ、ゆううつって書ける?」という質問に、「書けないんだよ。教えてくれる?」と付き合い(本当に書けないんですが…)、より漢字が好きになれるようにする。
子供と共に過ごすという親として当たり前のことが、やはり子供の世界観や長所を伸ばす一番なのだろうと感じます。

とはいっても、そんな悠長に付き合ってられないときもある。イライラしてしまっているときもある。
私も妻も、自分の心を子どもたちの世界とバランスをとって、笑顔で過ごしていきたい。

子どもたちが、自分の世界をとことんまで突き詰められる、その様子を笑って親が見守ることができる、そんなささやかな幸せを感じていきたい。

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