【再現性大】社会人の公務員試験面接突破法|合格る!実績PR術
令和の現代、転職はもはや日本人にとっては当たり前のイベントとなりました。
テレビをつければ転職のCMが15分に一度流れ、日本のビジネスマンの中で転職を意識しない人なんてもはやいないと言っても過言ではないでしょう。
実はこれは公務員試験業界にとっても例外ではありません。
従来の公務員採用では、新卒〜30歳程度の若手を対象としていた一般枠採用が中心でしたが、
現在は5年程度の職歴を持った社会人であれば30歳以上の人でも受験が可能である経験者枠(通称社会人枠)と呼ばれる採用枠が各自治体で続々と爆誕しています。
疑り深く、データで物事を捉える社会人の基本が身についている諸氏のために、現在の公務員転職を取り巻くトレンドについてデータで少しだけ解説しておきます。
以下の資料は総務省発表の資料です。
令和1〜2年までの情報しかありませんが、社会人枠の増加トレンドを掴んでください。
都道府県の中途募集だけで見ても、1209人(令和1年)→1759人(令和2年)ということで、なんと対前年145%の圧倒的成長です。
社会人の諸君であれば、前年よりも成長しているだけ立派なこのご時世において、145%も成長しているということの成長インパクトの凄みをわかっていただけると思います。
社会人枠の増加トレンドはこの後も止まることを知らず、現在に向けても絶賛増加トレンド継続中です。
この後もおそらくは同じ傾向が続くと考えられます。
ここでいう社会人は基本的には民間企業など(※)でバリバリ働いているような人を念頭においています。
一般的な社会人は、通常の公務員試験で課されるようなお受験対策(教養・専門・論文・面接のフルセットの対策)を行うような余力があるはずないですので、試験負担を低下させる施策も併せて実施されている状況です。
社会人枠は筆記試験がゼロであるということはありませんが負荷は極めて軽減されていて、限りなく民間企業の転職活動に近づけようという意図が見えます。
逆の言い方をすると社会人枠は、
筆記試験はほぼ足切り程度にしか使われない
評価の中心は、作文・小論文と民間転職並みの難易度の面接
ということです。
ざっくりなイメージとしては、かなり民間寄りの転職試験です。
前置きが長くなりましたが、令和の現代は公務員に転職をしたい人にとっては、もはや戦後最大の空前絶後の大チャンスといっても過言ではないくらい門戸が開かれています。
これまでは公務員に興味がなかったが、安定的な環境下で働きたいから公務員に転職したい人
新卒の時に公務員への夢破れたが、できることなら公務員になりたかった人
年齢制限で公務員への転職はそもそも無理だと思っていた人
こんな方々は、迷うことなく公務員にチャレンジするが吉です。
社会人が公務員受験をするにあたり、現在はリスクはほとんどありません。
一度きりの人生なんだし、後悔のないように是非とも挑戦してみるのが良いでしょう。
もはや民間と大差ないような採用試験が実施されるのだとして、特に重要になってくるのは職務経歴書・面接です。
その中でもとりわけ、社会人としての実績のPR力が合否を決定づける非常に重要な要素となります。
「実績」については、めちゃくちゃ自信のある人から、実績と呼べるようなものなど存在しないと思っている人まで、色々と思います。
しかし、面接で評価を得るためには、
実績そのものよりも見せ方・表現の仕方のテクニックの方が何十倍も重要です。
本noteでは公務員試験の面接で評価が得られる実績のPRテクニックについて、かなり真っ当なテクニックから面接が上手な人がよくやるようなちょっと小狡いやり方まで余すことなく大公開しています。
その前にお前は誰やねん?って話ですが、
私は、大手公務員試験予備校で10年ほど勤務経験があり、毎年100名以上の公務員を目指す受験生達の面接指導に携わってきました。
現在は転職し、民間企業の管理職として日々の業務の一環で人材の採用活動や面接に携わっています。
私は人事ではないのですが、現職で20名近くの人材を採用してきており、その何倍もの人数の面接をやってきていますので、恐らくは現場系職員の中ではかなり面接のプロの部類に位置すると自負しています。
ここも大事なところですが、多くの面接指導を行っている予備校講師やキャリアカウンセラーと異なり、私自身は転職活動で定期的に面接を受けていますし、実際に転職もしています。
本noteは後半部分は有料としています。
有料部分はいわゆる転職面接にあたって必ず押さえておくべき真っ当な方法論も解説していますが、賛否両論が分かれるようなテクニックにも踏み込んでいるため、大々的には公開しません。
賛否両論のあるような内容であることは、
あらかじめご承知おきください。
ただし、明らかに違法性の高いテクニックというような代物ではなく(そういうものは期待しないように!)、ちょっと狡賢くて面接が得意な人は案外みんなやっているようなものです。
面接が上手い人の事例を外食1回分の価格で学べると思えば、なかなか高コスパかと思いますので、気になる人はこの機会に是非どうぞ!
それでは、社会人としての実績PRの攻略講座スタートです!
社会人経験者枠では非常にヘビーで重要になる応募書類が不安な方や、志望動機や自己PRの作文を見てしてほしい方に向けて添削サービスも始めました。
こちらで志望動機に対するアドバイスや改善提案も承りますので、不安でたまらない方はこちらも是非ご検討ください。
社会人受験生は書類と面接で職業での実績を必ず問われる
エントリーシートの記載項目で確認
公務員試験の経験者採用枠では、社会人枠専用のエントリーシート・職務経歴書が用意されます。
その中でほぼ確実といってよいくらい、職業経験の中での成果・実績についての説明が求められることになります。
いくつかの自治体でのエントリーシートの設問サンプルを掲載するので、内容を確認してみましょう。
各採用試験で若干のニュアンスの違いはありますが、概ね以下のようなことが問われていると考えてください。
中途採用者への公務員側のニーズを把握する
各自治体で中途採用に臨むスタンスは異なります。
東京都のように具体的かつ高度専門人材を求め中途採用を展開している自治体もあれば、なんとなく即戦力になればいいかな、程度の温度感でやっているところもあります。
そもそものところで、公務員試験で中途採用が取り入れられる元となった、地方公務員制度改革の内容を確認してみましょう。
これを読むと、中途採用の背景は以下のような感じです。
従来は発生しなかった業務や政策課題への対応
内部の育成では時間のかかる専門性やスキルをもった人材の補充
要するには、
これまでは新卒至上主義的に進めてきた行政組織も、公務員以外の経験を外部から取り入れないと対応できなくなっていることを暗に言いたいわけです。
具体的には、DXだったり、自治体の広報やブランディング、業務効率化、など官民問わず日本全体のホットテーマがまさに該当するわけですが、これはプロパーとして公務員一本だけでやってきた人のみで遂行するのは恐らく難しいでしょう。
もっと深刻な場合だと、生き残りをかけて自治体経営の立て直しや新しい事業の開発などが必要な場合もあるかも知れません。
ここで重要になるのは、真面目一辺倒なだけの旧態依然としたステレオタイプ的なthe・公務員のような人は中途では求められていないということです。
組織のカルチャーフィットの観点からその手のタイプの人も一定数必要になりますが、新卒で十分過ぎるほど採用できます。
成果・実績をアピールするときのNGとは?
職業経験に関する成果・実績の言及がないのはNG
社会人経験者採用枠で受験しているのに、社会人としての実績に関する言及やPRがほとんどなかったり、学生時代の経験が中心の受験生がいます。
社会人経験者採用枠で受験している場合、これはほぼNGなので図星だった方はご注意を。
こうした受験生心理の背景としては、
社会人の経験で実績と呼ばるものがないと思っている
学生時代の実績の方が自信がある
といったところです。
冒頭でも紹介したように、社会人枠というのは基本的には即戦力を念頭に置いた採用ですので、社会人の経験がPR要素として出てこないというのは基本的にはありえません。
やや厳しい言い方になりますが、公務員も民間も関係なく、転職というのは実績があることが大前提です。
社会人としての実績が何も出てこないというのは、実績がない=転職できないことに他なりません。
しかし、その実績は派手なものであったり、立派なものであることは必ずしも必要ありません。
物凄く重要なことなので強調しておきますが、
とりあえずでも働いていればどんな人にも実績は必ず存在します。
※もし、業務時間中も一日中Xやyoutubeばかりやってサボっていて、本当に実績が皆無の場合は猛省してください。本当にそうなら流石に無理です(今から実績を作ってください)。
どんなに小さくてショボい実績であると思っていたとしても、
その実績を作り出す上でのプロセスや考え方
その実績の見せ方や伝え方
次第では実は如何様にでもそれなりの成果のように見せつけることが可能です。
要は、アピールの仕方や伝え方一つなのです。
数字で話しているだけはNG
官民問わずで転職面接のあるあるです。
昨今では、転職エージェントも「実績は数字で説明できるようにしておきましょう」ということを指導してくるはずですし、転職マニュアル本にも基本的には実績を数字で説明するように書いてあります。
本noteの多くの読者は社会人だと思いますので、
会社の上司・先輩から「仕事に関することは、万事、数字で説明するように」と日々口うるさく言われているでしょうから、否応なく意識はしていると思います。
もちろん、「実績を数値で説明する」こと自体は正しい方向性です。
数値はフワフワとした主観的要素を可視化して説得力を持たせる上で非常に有用なツールであることは間違いありません。
しかしながら、本来の目的を達成するような数字の使い方ができている人は、残念ながらほんの一握り程度です。
私は日常業務で様々な人を面接・面談している都合上、多くの下手な数字の使い方の事例はかなり知っているので、その一部を公開します。
具体的に何がNGなのか、考えながら読んでみましょう。
営業成績で1位を達成
月間売上1000万を達成
クレーム件数を年間で5%削減を達成
合格者を年間で100名以上輩出
さて、これらは具体的に何がまずいのでしょう?
端的にいってしまうと、数字の持つ凄さや意味が一切伝わらないという点です。
「1位」「1000万」「5%削減」「100名」など、ぱっと見では凄そうに感じられる数字がずらずらと並んでいること自体はわかるのですが、これらの数字を達成するのがどれだけ凄いことなのかは一切謎です。
営業成績1位といっても、その時の運でたまたま大口の顧客が成約できたおかげで、瞬間最大風速的に営業成績が好転するということはままあります。
売上1000万については、同僚が1億だったり、そもそも社内平均が3000万とかだったりすると、もはや劣っていることにしかなりません。
その他事例についても同様なので割愛しますが、要するには、
その数字の何が凄いと言えるのかの根拠
その凄い数字を作り出す上でのあなた自身の取り組みや工夫
が一切合切見えてこない点が問題です。
この辺の説明スキルの上手い下手は入職後の即戦力性に直結するところなので、面接官は非常によく観察していることろです。
ただし、後ほどご紹介する説明の工夫やフレームワークを使えば結構簡単にわかりやすい説明というものはできるようになります。
心配には及びませんのでご安心を!
職業・職種の特性を考慮しないアピール
いくら外部から新しい血を取り入れることが必要であるとはいえ、法律に則って日々の業務を遂行する必要があるのが公務員です。
行政組織では、法令遵守・コンプライアンス遵守に関わる意識は民間のそれとは比べ物にならないくらい高いです。
そのため、例えば、既存の枠組みを強引に変えてでも目的を達成すという民間ではある程度歓迎されるような武勇伝的な話に関しても、行政の組織の中では手続きを経ない行いは評価に値しないということもよくあります。
このように民間ではともすれば行動力の表れとして評価されるような要素についても、公務員としては逆の評価になる可能性もある点いついては十分に気をつけましょう(特に、ベンチャー企業界隈にいた方はお気をつけください)。
とはいえ、常識の範囲内で気をつければOKです。
成果・実績をアピールするときのポイント
端的にわかりやすく伝えることを徹底する
端的にわかりやすく会話をするためには、あらかじめ何をアピールするのかをしっかりと絞っておくことが大切です。
官民問わず、話が長かったり、冗長で何を言いたいのかよくわからない人は、面接では概ね評価が低くなる傾向にあります。
特に色々な経験がある社会人に多いのですが、「念の為」という意識が働いてか、あれもこれもPRしようと色々と話してしまうことで、結局何を言いたいのか・何が強みであるのかがよくわからないケースが非常に多いです。
補足
面接官をしていると、話の内容がよくイメージできる人と、全然頭に入ってこない人にはっきりと分かれます。
話の大枠を自分の中で決めることなく思いつくままにひたすら喋るような気ことをやってしまうと、非常に冗長になってしまい、重要なこと・本人として伝えたかったことが何も伝わらずに終わってしまいます。
面接官に伝わりやすくなる成果・実績の説明フレームワーク
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