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【公務員試験】模擬面接サービスの使用上の注意

公務員試験の予備校では回数無制限の面接練習サービスがあります。

現在はココナラなどでも模擬面接のサービスが大量に出品されていて、予備校などにアクセスできない人はそうしたサービスを使って模擬面接を受けていることが伺えます。

模擬面接の必要性についての議論は界隈で散々議論し尽くされているような内容ではありますが、必要なのかそうでないのかどっちなんだいって言われると、

必要です。

ただし、漫然と模擬面接を受け続ければそれで面接が上手になるのかというとそういうわけではなく、模擬面を利用する側も模擬面接の役割や得られる効果をきちんとわかった上で活用しないと、面接は全然上達しません


ちなみに、このnoteのアイキャッチ(上の方にあるサムネイルのイメージ画像のことっす)のようなダンディでコワモテのおじ様が出てくることはまずありませんのでご安心ください。
(こんなイケおじが出てくるのであれば逆に楽しみな方もいると思いますが)


今回は業界のツーからのアドバイスとして模擬面接の正しい活用方法について解説します。

このnoteのコメント欄のところで、模擬面接に関するお悩みや質問を大募集します!

お気軽にコメントください!



そもそも模擬面接の正しい活用方法とは

模擬面接はアウトプットの練習の場である

まず冒頭、多くの受験生が勘違いしているか、あるいは誤って認識している可能性がある点についてご指摘しておこうと思います。


模擬面接を繰り返すだけでは
面接は上手にならない


図星の方もいると思いますが、これです(笑)


とにかく面接に不安を覚える公務員受験は多く、藁にもすがる思いで模擬面接に救いを求めたくなってしまい、何度も何度も模擬面接を繰り返す受験生が多くいます。

毎年、公務員予備校では面接前のシーズン(6月〜8月)になると、模擬面接が混み合い、予備校はまるで祭りのような状態となります。

予備校関係者あるあるネタですが、多い人だと10回以上模擬面接を受けている人もいます。

その結果、面接が上手になったかというと、残念ながら多くの人はあまり上手にならないか、ある程度の上達のところで伸びが止まっているような感じでした。

上達しなかった理由は単純で、模擬面接というのはアウトプットの場だからです。

もっと言ってしまうと、アウトプットをするだけの場です。


アウトプットというからには、その元ネタとなるような仕込みやら新しいインプットが必ず必要になってくるわけで、その辺の仕込みをスルーしながら模擬面接を受け続けている人が多いわけです。


例えば、

  • 模擬面接をやってみたけど、話す内容が固まっておらず結局全然喋れなかった

  • 話す内容そのものが不安なので、内容の改善を中心に診て欲しい

といった状況の人はこの先いくら模擬面接を繰り返しても上達はしません。

今、必要なのはアウトプットの場ではなく、内容の検討・改善です。


模擬面接で面接が上達する人とは?

逆にいうと、以下のような人は模擬面接を受けることでメキメキ面接が上達します。

  • 面接で話す内容が固まっていて、あとはアウトプットの訓練だけのフェーズの人

  • 第三者のフィードバックをもらって内容を改善することが重要なフェーズの人

強引にまとめると、話す内容がある程度仕上がっている人です。

面接は話す内容を固めるだけでは完結せず、知識や考えを実際にアウトプットができるようになって初めて完結するような代物です。

そう、面接とはスキル(技術)的な要素のある領域なので、アウトプットの練習が必要不可欠なのです。

ですので、面接で自分なりに内容が固まったら、回数は少なくても良いので、模擬面接を何回か受けてみることで実際に話す練習をしてみましょう。

アウトプットの練習を全然していない人であれば、最初の模擬面接では全然思ったように話せないと思いますが、それが自然です

というか、そのために模擬面接があるので臆せずチャレンジしてみてください。


話す内容が固まっていない人は模擬面接とは別の対策をする

今一度、ご自身の面接対策はどのような状況であるか、よく振り返ってみましょう。

面接が苦手だからたくさん模擬面接を受けたくなっている人で、こんな方はいませんか?

  • 実は面接対策についての個別指導的なアドバイス欲しい

  • 面接で話す内容について先生と議論してブラッシュアップをしたい

実は自分自身の面接対策に関するニーズがこのようなものだった場合、模擬面接ではなく面接対策のためのカウンセリングだとか個別指導を受けましょう

予備校に通っている人であれば、担任の先生やメンターがいると思いますので、そのような指導をしてほしい旨のオーダーを出してみましょう。

筆記試験対策の時は全然担任と会話していなかったから、今更感があるのだが?という方へ
正直、そんな受験生はザラにいますし、毎度のことなので指導者側も気にしていません(笑)
気軽に本心で相談してみてください。

予備校に通っていないない方や周囲に相談する人がいない方は、以下の書類添削サービスにて面接で聞かれる重要な質問についてのアドバイスを承りますので、不安でたまらない方はこちらも是非ご検討ください。

かなりそもそも論になってしまいますが、そもそも文字で表現できないような内容を言葉でアウトプットするというのは通常は不可能です。
面接で話す内容がなくてつまずいてしまっている方は、まずは作文ベースで良いのでしっかりと考えを言語化するのが一番の近道です。





模擬面接は話す内容が仕上がってから3回〜5回くらいやってみるのがおすすめ

では、本番形式の模擬面接はどのようなタイミングで何回受けるべきか?

・模擬面接を受ける時期:自分の中で面接対策が仕上がった頃合
・回数:3回程度を目安に最大5回まで

目安ですがご参考に


模擬面接を受ける回数としては3回程度(MAXで5回)で良いでしょう。

あまり回数を重ねすぎると、トークスクリプトを覚えきってしまうことで暗唱大会のようになっていまい、逆効果になってしまう可能性もあります。


予備校では模擬面接回数無制限のサービス内容となっているところが多いと思いますが、いくらでも受けれることに甘えて際限なく模擬面接を受講するのは良くありません

模擬面接で上達のために効果あるのは最大でも5回程度ですので、一回一回を大切に受けることで最小限の回数で済ましてしまうのが望ましいです。

繰り返しになりますが、模擬面接を受けている中で内容面に関する違和感を少しでも感じた場合は模擬面接を繰り返すのではなく、内容面の精査・改善に向けて動くことが大切。

アウトプットだって、ある程度は自分で練習可能です。
誰もいないところで、エアーで、自己紹介・志望理由・ガクチカ・・・のように話す練習をしてみるだけでもかなり効果があります。
エアープレイでアウトプット回数をきちんと稼いでここぞというところで模擬面を利用する受験生の方が当然ですが仕上がり好調なケースが多いです。

これくらいの緊張感を持って模擬面を利用するのがおすすめです。


模擬面接で人によって言っていることが違う問題への対処法

模擬面接を受けると、最後に面接官役の講師からFB(フィードバック)が返ってきます。

このFB、(まともな先生から返ってくるものは)自分では見えない客観的な意見として、改善のための貴重な資料になります

アウトプットの練習をしつつ、FBによって内容の最後の仕上げをしていくことが最も効果的な模擬面接の利用方法です。

しかし、このFBの内容は人によって異なることも多く、時として誰の言っていることを信じれば良いかがわからず、メンタルがやられてしまう受験生が出てきてしまいます。

また、模擬面接を利用する時期って普通は直前期のため、どれだけメンタルツヨツヨの人でも、言っていることが違う問題に直面すると混乱してしまうのが普通です。

そこで、メンタルブレイク防止のためにも模擬面接を使った面接対策の基本的なスタンスをご紹介しておきます。

・面接対策を主にやってもらう信頼できる人を一人決めておき、基本的にはその人の指導を中心に進める
・その他の模擬面接を担当する人の意見はあくまでセカンドオピニオンとして活用する
・最終的に誰の意見を取り入れるかの主導権は自分が持つ

イメージとしては、病院にかかるときのお医者さんのイメージです。

普通、病院に行くと主担当となってくれる主治医の先生がついて、治療を進めてくれますよね?
それと同じです。

ただ、どうしても判断が分かれてしまうものや、主治医の方針に納得がいかない場合、他のドクターに診てもらうこともありえます。

この時の主治医以外の判断や意見がセカンドオピニオンってやつです。

そして、セカンドオピニオンについても一般人は高度な医療知識は持ち合わせていないのが普通ですので、やはり主治医と協議して次のアクションを検討するわけです。

面接対策についてもこれと同じです。


人の指導を受けながら面接対策を進めていきたいという人は、主担当の講師の見解をベースにしながら、その他の講師の見解の活用を検討していくのがベターでしょう。

ただ、面接対策って医療ほど高度専門知識が必要な領域でもないので、色々な見解を自分で判断して捌ける人だっていると思いますので、それはそれでOKです。


ただし、冒頭でも述べましたが、残念ながら模擬面接の面接官がまともではないケースもあるのでその際は要注意です。

毎年恒例ではありますが、トンチカンな指導を受けた受験生でTwitterは大賑わいです。


予備校に通っている人であれば、担任講師などのきちんとした指導者なのか、スポット的にヘルプで入っている本職ではない面接指導者なのかはある程度見分けがつくと思います。

本職でない指導者でトンチンカンなことを言ってきた場合、深追いせずスルーしてください。

予備校などに通っておらず、ココナラなどから面接指導のサービスを探す際は、どんな人が実施しているサービスなのかをよく確認してから利用するようにしましょう。

その際、最低限公務員試験の知識がある出品者から選ぶことは前提ですが、別に公務員経験者ではなくてもいいですし、公務員予備校関係者でなくてもいいと思います。

それよりも、官民問わずでいいので自分が面接を受けて合格したことがあって、さらに、業務で面接を行なっている人から選ぶようにするといいと思います。

面接官を普段の業務でやっているところまで必須とすると該当する人がほとんどいないかもしれませんので、
最低ラインとして就職活動や転職活動をきちんとやったことがあって、その中で公務員に詳しければ、模擬面の相手としては合格かなとは思います。

ご参考まで。

ちなみに、公務員予備校の模擬面ヘルプ要員は公務員試験に全然詳しくないです。
とにかく人手が足りないので、色んなスタッフにマニュアルを渡して、
とりあえずで面接を手伝ってもらっているような状況です。
公務員予備校の闇ですが、まあ、そんなものです。


最後に重要なことを述べて今回は締めたいと思います。


医療でも面接でもいずれにしても重要となってくるのが、最終的な方針決定のイニシアティブ(主導権)は自分で握るということです。


面接は数的処理の勉強のように唯一の正解が存在しないような領域なので、別にどんな方法を取っても結果さえ良ければそれでOKな世界です。

他人の意見はあくまでも参考、最後は自分が決定権を持つという気概を持ちましょう。

それでは、面接対策頑張ってください!
応援しています!


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