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私の家庭教師のやりがいは勉強を教えるだけではなかった話

家庭教師とは、子どもの成績を上げて志望校に合格させてあげる仕事
私が1年間指導してきた男の子が、先日公立高校に合格しました!!

家庭教師として、志望校に合格させることが出来たことはとても嬉しいです。しかし、私が最も嬉しかったことは、単に成績が上がったことだけではありません。その男の子の気持ちの変化や成長に貢献することが出来たことが最も嬉しかったです。

家庭教師の勉強を教える以外のもう一つの仕事は、子どもの心の支えとなること、モチベーションの維持であると感じました。

今回は、その子がどのように成長したのか、私がどのように指導したのか、
家庭教師をしている、始めたい人に伝えたいことを書いていきます!!

その子がどのように成長したのか

最初の頃の男の子の様子

私が、家庭教師として派遣されて最初に家庭にお邪魔した時の第一印象は、親御さんの期待とその子のモチベーションのギャップが強いということでした。
男の子の成績は、10〜20点がほとんどで、中には0点もありました。
親御さんからは、なんとかして成績を上げたいという気持ちが伝わってきます。しかし、肝心の本人からは、危機感がゼロ。このままでもいいやというような雰囲気でした。

教えていても、すぐ出来ない、わからないという。分かったといったとしても、本当に理解はしていないだろうなという受け答え。
宿題も、毎回出来ませんでした、量が多かった、学校が忙しいなど言い訳を並べていました

夏休み明けからの様子

小テストで満点を取って親御さんに自慢しに行ったり、分からない問題は正直に何が分からないのか言うようになっていきました。
宿題も言われたことはしっかり全部やるようになっていき、指導の際のやる気も高まっていきました。
そして、1月にまず私立に合格し、3月には公立高校に合格しました。

私がどのように指導したのか

1.親御さんと私とで話す場を設けます。(勤務時間外)


宿題をやらない、小テストができないことに対して、叱ったり、責めたりしないようにお願いしました。そして、少しでも頑張っている姿があれば、褒めてあげること。そして、なぜ出来ないのかを私達大人がまず、考えてあげる、そして子供と相談しながら対策を決めることなどを確認しました。

2.その子にあった指導法を考え実践します


1.学習計画表をもっと細かく書いてあげて取り組みやすくすること。その日にどんな順番で取り組むのか、最低限どこまで終わらせられるのかを本人と相談して決めました。

2.小テストの難易度を下げ、解けるという感覚を掴ませ、褒める。初めて満点を取った日には、お母さんに自慢しに行っていました!そこから、満点が取れなかったことを悔しがるようになりました。

3.負けず嫌いを見抜き、毎回のテストで私の提示するノルマと競わせました。時にはタイムアタックをして、稼いだ時間だけ指導時間を短くして、好きなことをやっていいと思い切った策を打ちました!

3.その子の悩みや、学校生活のことを沢山聞きます

これが一番大きかったです。負けず嫌いな性格は、学校のことを沢山きいたから分かったことです。
また、その子が勉強のやる気を起こさなかった理由も判明しました。大工さんになりたかったから勉強がいらないと思っていたそうです。大工になるにしても勉強しなければいけない理由は、うまく伝わったか分かりません。
でも、何かしら伝わってくれたのか、褒めて伸ばすが的中したのか、勉強への姿勢が変わっていきました!!

勉強だけでなく、恋愛話やクラスの嫌いな子の話、委員長をやっている話、部活の話など沢山話しました。家族にはなかなか言えないことが言えたのか、帰る時には表情が明るくなることが増えました!!

家庭教師は勉強だけでない、心の支えになること

勉強を教えて成績を上げる喜びを感じたい人は塾講師の方がいいかもしれません。塾の方が多くの子を教えられますし、専門家も沢山いるので指導方法なども教えてくれます。

家庭教師は、1人の先生に全てがかかっているにもかかわらず、本部との連携はあまりよくありません。任せっきりな気もします。教材も正直頼りにならないし、同対策すればいいか聞いてみても、テキストはこれしかないから、自分で買ってくれといった感じ。自分で考えてその子にあった指導法を探さなければいけません。

しかし、家庭教師はその子と1対1で話せる時間が長く、その子のことをよく知る事ができます。たまには、指導の時間を削って悩みを聞いてあげることも大切かもしれません。多分指導時間を削るのは、親御さんや本部から怒られるのでだめですが、私は、90分の給料で2時間くらいはその子の家にいましたし、親御さんも認めてくれました。

その子の性格を知ることがいい指導法を見つける手がかりになるかもしれないと思うと、コミュニケーションを取ることは大切だなと感じます。

まとめ

家庭教師のやりがいは、勉強を教えて成績を伸ばすことの他に、子どもの心の支えとなれることです。学校の先生は、多くの子どもたちを見なければいけないので、一人ひとりにかける時間は少ないです。家庭教師は90分〜120分という短い時間ですが、その子と1対1で話せます。子どもの心の成長を見られるのはとても楽しいです!!家庭教師、素晴らしい仕事だと感じました!!







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