【Case#9🌸関西学院千里国際中等部 合格】Edu-more plus会員～我が家の帰国受験体験談～

帰国受験に寄り添うコミュニティ”Edu-more plus”会員の2024年度帰国受験合格体験談をインタビュー形式でご紹介します。先輩会員の経験談が、これから受験を迎えられるみなさまの学校選びや受験対策のご参考になれば幸いです。

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・家族構成と海外駐在歴について教えてください。

夫と娘の3人家族です。シンガポールに9年滞在しました。

・海外で通った学校および本帰国後に通った学校は？

インターナショナルスクールに小1の学齢から約6年在籍しました。本帰国に合わせて帰国中学受験をしました。

・受験校と入試科目は？

• 関西学院千里国際中等部：合格・進学　（オンライン受験：日本語作文・親子別面接・書類審査）

• 併願校2校

・入試対策や情報収集はどうされましたか？

帰国中学受験を視野に入れ、小6の夏休みに一時帰国し志望校を決めた後から、関西の学校に強いオンライン塾で日本語作文の指導をお願いしました。千里国際の作文は英語か日本語か好きな方を選べますが、娘は日本語を希望しました。日本語なら私が見ることもできるので、結果的に良かったです。夏休み以降、週に3回程度オンラインで日本語作文の対策をしました。
千里国際の作文の課題はちょっと変わっていて、毎年「偉人の言葉について」自分の考えを自身の経験に基づいて書く形式です。
最初は、句読点や段落分けなどに苦労していましたが、オンライン塾で3か月程度で形にしてもらいました。作文は書けば書くほど上手になったので、受験を通して勉強しておいて良かったと思っています。

受験の情報は、帰国中学受験を経験した友人から聞いたり、自分でネットなどから収集しました。

・英語の対策方法は？

千里国際は、必ずしも英検の高い級が必要な学校ではありません。ただ、英検2級を取得したのは本人の自信になりました。

・受験校を選んだポイントは？

インターでの生活が長いため、帰国後公立の学校に馴染んでいくのは難しいのではないかなと思っていました。そのため、インターの雰囲気やカリキュラムがある学校を探しました。
国算の勉強は補習程度にしかしていなかったため、国算の難易度が高い学校の受験も無理だと思いました。英語力を活かした帰国中学受験ができる学校があるのなら、一応受験してみようかと思ったのがそもそものきっかけです。
ただ本当に受験をするのなら、目標となる学校があると良いだろうと思っていたので、夏休みの一時帰国の時に何校か学校見学に行きました。

学校見学をする中で娘が一番気に入ったのが千里国際です。
同じ建物内に大阪インターナショナルスクール（以下OIS）があるので、自由で明るく、大学のような雰囲気が気に入ったようです。OISとはHRクラスやメインのカリキュラムは違うけれど、授業や学校生活は一部一緒のため、インターのような環境があるのは、親から見ても本人に合うだろうと思いました。娘の学習歴にも合いそうでした。もし千里国際ではなく、日本のカリキュラムをしっかり学ぶ他の学校に行っていたら、入学してからも学習面で苦労したのではないかと思います。
そして、シンガポールのインターがIB校だったため、OISにIBコースがあるのも良かったです。実際にIBコースを選択するかは分かりませんが、やりたいと思ったらできる状況にあるのは大きいです。

・面接はいかがでしたか？

千里国際の他、併願校2校も面接がありました。本人は英語や日本語での面接。千里国際は親の面接も別にありましたが、参考程度だったようです。
どこの学校でも、シンガポールでの生活についてなど、オーソドックスなことを聞かれました。

・合格の秘訣は？

11月にシンガポールで受験した併願校に合格をしていたので、落ち着いて受験することができました。
千里国際は国算の筆記試験がないため、「本人の入りたい、という気持ちをしっかり伝えることが大事」といわれているそうです。
本人が作文や面接で、あとは親が事前に提出する書類でしっかりアピールすることが大事だと思いました。

・受験勉強で大変だったことは？

本帰国を数年前から意識はしていましたが、それでも実際に時期や帰任地がはっきりしないと（我が家は関西か東京かさえ分かりませんでした）なかなか受験モードになりませんでした。娘もインターに馴染んでいましたし、帰りたいという気持ちもなかったため、受験を決めたのも、志望校の決定も遅くなりました。そのため対策のスタートも遅くなり、受験前に対策講座を詰め込むことになってしまいました。

あと、千里国際は書類作成が大変でした。
まず、本人が「志望理由書」と、「今まで取り組んできたこと」をA4サイズの紙に1枚ずつ書く必要がありました。
親もしっかり志望理由書を書き、3年分の成績表に「お子さんの良いところに赤線を引いてください」という指示もありました。
さらには親の面接もありましたので、親の考え方や家庭の在り方、本当に志望しているかなどを見られていると思いました。
その出願準備は親子ともに大変ではありましたが、シンガポールでの生活を親子で振り返る良い機会だったと思います。
千里国際は受験日当日の結果だけではなく、子どもの成長過程を丁寧に見てくれる学校なのではないかと好感を持ちました。

・入学後のことや今後の期待

学校に本当に楽しく通っているので、親としても大満足です。娘に合っている学校に入学できて良かったです。
千里国際はひと学年が60人くらいと大きくない学校なので、サポートがとても手厚いと感じます。そしていろいろなことがフレキシブル。カリキュラムも変わっていて面白いです。
英語のクラスは習熟度別に6クラスあり、縦割りで7-8年生が一緒のクラスです。プレイスメントテストで国語の授業もレベル別になっているので、安心です。
日本人の生徒が多いですが、各国から帰ってきた帰国生やミックスや外国籍の生徒も多いため、インターでの生活が長かった娘もすんなり溶け込めているようです。
千里国際は、日本人としてのアイデンティティを大事にしながら学校生活を送れるメリットが大きいと思います。国語や日本の歴史など、日本のことを学べる機会があるのはありがたいです。英語も、自然な形で習得し伸びていきそうです。家庭の考えと合えば、ソフトランディングするのにいい学校だと思います。
IBコースもあるので、親としては海外の大学に進むのもいいのではないかと思っていますが、本人の意思に任せます。周りの友人たちからからどんな刺激を受けるのかと思うと、楽しみです。　

・母としての感想とこれから受験されるみなさんへのアドバイス

我が家はコロナの影響により現地で英検を受験できたのが小6の6月でした。受験校の1つは英検2級があれば面接のみで受験できる学校でした。
まだ受験するか迷っている場合であっても、勉強などに余裕あるうちに一時帰国などを利用して早めにチャレンジされることをおすすめします。
また、周りの友達の中にも受験するか迷いながら、ギリギリのタイミングで帰国生受験にチャレンジし、見事に合格している子がたくさんいましたので、もし「もう今からじゃ遅いかも…」と思っていたとしても、帰国生の経験を重視してくださる、子供に合う学校はどこかにあると思います。まずはどんな学校があり、どんな条件で受験出来るか具体的に調べることをお勧めします。
帰国時期など様々な未確定事項のもとで迷いながら受験を決めた我が家でしたが、結果的にはチャレンジしてよかったと思っています。

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