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【アメリカ駐在】日本vs. アメリカーー子育ての違い

こんにちは、アンバサダーの葉子です。
今回は、アメリカで子育て中、日本人の子供たちを見ていて思わずヒヤっとした出来事について書きたいと思います。大きなトラブルへと発展する可能性もあるので、今まさにアメリカに住んでいる、または、これから渡米する人には是非、参考にしてもらえたら嬉しいです。

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意外と?! 厳しいアメリカの親たち


親として渡米してまず驚いたのは、アメリカの親たちの「絶対」感です。最初に気づいたのは、スーパーで買い物をしていたとき。日本にいた頃は、小さな子供が親から離れてお菓子コーナーにいる、幼稚園帰りの子供たちが店内で走っている、子供だけでお店のトイレに行く……というような光景を当たり前に見ていたし、恥ずかしながら我が子たちにもさせていました。

アメリカでは、店や公共の場で子供たちが親から離れて歩く姿は見られません。前提として(誘拐など)危険だから、ということがあります。とはいえ、泣いたり騒いだりしている子も滅多にいません。公共の場で騒がないよう厳しく躾けているんだなあとは思っていましたが、実際に、何度かそういった現場に遭遇したことがあります。

ある日のスーパーでの出来事です。ふと見ると、いくつかの商品をカートに乗せ、明らかにまだ買い物中のママと、珍しく大きな声で泣いている小さな子がいました。すると、ママが子供の目線の高さまでしゃがみ、静かに、でもキッパリとした声で、

騒ぐなら買い物は終わり。そしたら夕飯は作れないけど良い? それとも静かに買い物して帰る?

と言うのが聞こえたのです(結局、子供は泣き止まず、商品をすべて戻して本当に帰ってしまいました)

このとき、日本なら(私なら?)、同じセリフを言ったとしても、何だかんだで(子供が泣き止まないまま)買い物を続行したかもしれない……と思いました。自戒も込めてですが、日本では子供への注意が口先だけになっている場合が多いような気がします。走っちゃ駄目よ~と言いながら走らせていたり、静かにしなさいよ~と言いながら騒がせていたり、触っちゃ駄目よ~と言いながら触らせていたり……(自分の耳も痛くなってきたので、このへんにします)

このスーパーでの一件以外にも、現地のママたちを見ていると、家の中でも人前でも、子供に注意するときは独特の声色(有無を言わせない、普段より1トーン低い声)で、キッパリと警告をし、それでも聞かない場合は、さらに低くて大きな声でガツンと叱り、即座に止めさせる、撤収する、という徹底した姿勢を示す人が多かったように思います。(ある程度の年齢になるまでは、子供がごねても「Because I said so! (私がそう言えばそうなの!)」というように、長々と理由を説明せず、大人の言うことを聞く、ということを徹底している印象も受けました)

大人は大人、子供は子供

使ってはいけない言葉がある

もう1つ印象的だった出来事は、学校で起こりました。用事があり、学校の事務で受付表に名前を書いていたときのことです。低学年の子が教室で悪さをしたらしく、呼び出されていました。担任の先生に悪い言葉遣いをしたというのが理由のようでしたが、子供が「そんなこと言ってない」と言うと、事務員は「じゃあ、先生が嘘を言ってるというの?」と強めの口調で返し、手元の内線で担任の先生に改めて事情を確認した上で「嘘までつくなら校長先生と話してきなさい」と校長室送りにし、さらには親へも電話で知らせていたのです

おそらくキンダーか1年生くらいの子だったのだと思いますが、アメリカには口にすべきではない「悪い言葉」がいくつかあります。Fがつくあのワードはもちろんですが、他にもたくさんあり、日本では考えられないほど厳しく罰されます

問題は、そうした言葉を覚えた日本人の子供たちが、「バーカ!」というくらいの感覚なのか、英語の「悪い言葉」を気軽に使ってしまい、英語が得意じゃない、あるいはアメリカのそういった文化に不慣れな親が注意せずにいる場合です。

アメリカ生活中、日本人が多く住むエリアだったこともあり、日本人の子が遊びやゲームをする中で、「悪い言葉」を使う場面に何度となく出くわしましたが、毎回、本当にヒヤっとしたものです。他にも、日本よりも銃が身近にある国なので、ふざけてでも銃で撃つぞ! 殺すぞ! といったジェスチャーをしたり、言葉を口にするのは危険です。実際に、それをやってしまった日本人の子が停学処分を受けたという話も聞いたことがあります。子供が英語を話すようになってきたら、とくに遊んでいるときやゲームをしているときは、注意して聞いてみてください


英語に慣れた頃こそ要注意


おわりに

ちなみに我が家の次女は、日本で体験入学をした際、周りの子供たちが先生に「ばばあ」と言っていたのにショックを受けて帰ってきたことがありました。自分自身が小学生の頃を振り返ると、きっと悪ふざけなのだろうし、それを先生も理解して許容しているような雰囲気だったのかなと想像はできます。ですが、たとえそうだったとしても、次女にとっては衝撃でしたし、アメリカの子育てに慣れつつあった私も驚いたことを覚えています。

アメリカ生活で得たものはたくさんありますが、大人をリスペクトすること言葉遣いに気をつけることの2つは、とても大きかったです。

そして最後に、便宜上、「アメリカでは」「日本では」と大きく括ってしまいましたが、当然ながらその限りではないですし、あくまでも個人の体験・感想であることを書き添えておきます。