読書記録 『麦本三歩の好きなもの 第一集』

 読書記録1冊目は住野よる著の『麦本三歩の好きなもの』。
 『君の膵臓が食べたい』で有名な著者だが、私は本書で初めて読んだ。

 なんとなくこの本を読む気になったのは、主人公に少しだけ親近感を持ったからだ。麦本三歩は大学の図書館で働いている。私も以前、大学図書館に勤めていたことがあったので、懐かしさもあったのか気になって読むことにした。

 全体的に、とてもゆる~い感じだ。麦本三歩のゆる~い日常が描かれている。職場が図書館なので図書館の場面もあるにはあるが、どちらかと言えば三歩と彼女を取り巻く周辺の人間関係に重きを置いて描かれていると思う。

 短編集の内容は仕事での出来事(大体先輩に怒られている)や食べ物に関する出来事が多い。確かにラーメン屋に行く話なども美味しそうでよかったのだけれども、私は「麦本三歩は君が好き」「麦本三歩はファンサービスが好き」の二編が好きだ。

 この二つの話は、三歩が大学時代の友人と遊びに行く話で、それぞれの話に一人ずつ登場する。どちらも普段からゆるい三歩が三歩なりに友人を大切に思っていることがにじみ出ている良い話だと思った。

 読書記録1冊目、まとまりがなくなってしまったが今回はこの辺で。次はもう少し文章書けるようにしたい。