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塾で働くようになるまで⑧

学習塾で働くようになるまでの軌跡をお伝えしているこの企画。今回は転職編。

これまでの話をまだお読みになっていない方は、以下のリンクより①〜⑦を先にどうぞ。

自分の特徴をビジネスに活かすには

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前職(マクドナルド)を退職したのは2002年12月。

私にはまずやってみたいことがあった。

「自分」を商品にして、仕事ができないかということ。

何を言っているんだと思うかもしれないが、自分の特徴を活かして、誰かのためになる仕事ができないかと。
ずっと考えていたことを形にしようと考えた。

自分の強みは何か。
・人を喜ばせる企画力
・人が求めていることを感じ取れる力
・人に物事を教える力


これをビジネスにするとしたらどんな形があるか?
試行錯誤したが、考えてばかりでは前に進めないため、早速行動を起こしてみることにした。

アルバイト時代からお子様を持つ主婦の方や高校生とは繋がりがあり、メールなどで学習相談や進路相談を受けていたことを思い出し、

試験的に
・家庭教師+遠隔指導
・学習塾で使用できる教材作成

をスタートさせた。

行動してみて・・・

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家庭教師はもともと依頼をいただいていたご家庭の生徒さんに対し、期間限定で行った。

メリットもデメリットも感じた。

回数を重ねるほど教える側が生徒のことを知ることができ、生徒に合わせた指導はできる
そして目の前の生徒だけに集中できる。教えている側もそれはラクである。

ただ生徒にとっては学習環境がいつもと同じなので、スイッチが入りにくい時があると感じた。心が落ち着きすぎるというイメージ。

また講師側も複数の生徒を担当する時はご家庭を移動するわけだが、時間がネックになり効率的に勤務できないというデメリットも感じた。

また家庭教師をする中で、時間外の家庭学習についてサポートするために遠隔指導を考えていた。

これは生徒が自学をしていてわからない問題があった時に問題をメールなどで送信してもらい、その生徒の学力に応じた解説を作成し、返信するというもの。

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自分で言うのも何だか、以前からノートにまとめたり、人に伝えるための資料をうまく作る自信があった

これは生徒や保護者からも好評をいただいた。

学習塾で使用できる教材作成も試みた。

東京都立高校の入試は学生時代から研究をしていたので、出題傾向は掴んでおり、何をすべきかが自分の中では体系化されていた。

ただ動いてみた結果、業界の中で何者でもない私が教材を作るほど甘い世界ではないと分かった
現代のように自分を発信できるツール(SNSやYouTubeなど)があれば、動き方次第ではできたことかもしれないと感じている。

このように色々動いてみた結果、どれも収益化をするにはスキルもアイディアもまだ足らないという考えに至り、塾で教室運営の経験を積んでいくという結論に達した。

自分で塾を立ち上げることも考えたが、経験を積むことを優先し、塾業界への転職活動に舵を切った。

転職活動にて

集団塾も個別指導塾も説明会には何社か回った。

話を聞くと、個別指導塾の方が教室長の裁量が多く、自分の色を出せると感じた。

面接での会話から塾の雰囲気も自分に合うと思い、明光義塾を運営する会社を第一志望とし、内定をいただくことができた

転職活動自体は2週間ほどだったが、自分のやりたいことが明確だったため、時間をかけずに終えることができた。

結果だけを見ると、アルバイトをしていたマクドナルドと学習塾の両方の業界に就職することになった。

しかし、学習塾を「塾」という観点だけではなく、「教育サービス業」と捉えることができたのは、この2つのアルバイトを経験していたからだと思う。

塾で働くにあたって

頭がいい、教えるのがうまいというだけで塾の運営は成功しないと思っていた。

学校との違いは生徒や保護者の方はお客様だということ。
相手が求めているものを理解し、さらに学習の成果を出すことが大事であると。

ただ勉強の成果はすぐに出る時もあるし、なかなか結果に表れないことも多い。

それは自分の学生時代を振り返るとよく分かる。
しかし継続して学習していれば、いつかは成果が出る。
その継続させることこそが難しい。

一言で言えば「モチベーションの維持」。

私たちは生徒の前で気持ちも行動も前向きであり続ける必要がある。

それが継続して勉強するために生徒のモチベーション維持に繋がると考える。

そう、私が学生時代に塾の先生にしてもらったことを、同じフィールドで生徒たちに還元していきたい、そう感じて入社初日を迎えたのだった。

次回、明光義塾編↓

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